「イギリスの代理店を担当したい!」そう申し出た女将に対する上司の反応は、

「どうぞどうぞ、遠慮なく持っていってくれたまえ!

まるでババ抜きのババを切り捨てるように、あっさりOK。というのもイギリスの代理店は問題児、みなの頭痛のタネだったのです。同じ欧州の代理店でも、例えば

イタリアイタリア。言い訳は多いが、自分がボールを持ち続けているのは嫌いらしく、回答は早い。
ドイツドイツはきっちり、みっちり。逆にこっちが督促される。
そしてイギリスイギリス。回答貰えるどころか、こちらを完全シカト
脅しても泣き落としても全く無しのつぶて。そのくせ貨物の扱い量は多いため、未収運賃もたんまり。

誰もがサジを投げていた代理店でありました。

そんなこんなで女将とイギリスの関係が始まります。
いやはや、シカトこきまくる相手にどう取り掛かればいいのやら。たまに返ってくる回答はとんちんかん。その上、スタッフの移り変わりが激しいったら。

当時イギリスに赴任したばかりの駐在員が、毎日のように、女将に愚痴めいたメールを送ってくるようになるのにそう時間はかかりませんでした。彼の苦労は痛いほど良く分かる。「大変そうだなあ」そう思った女将は、ある日何の気なしに彼へのメールに一言付け加えました。

「もし宜しければ、出張でそちらに伺って直接お手伝いしましょうか?」

ほんと??

こうして女将はますます泥沼にはまるのであった。

-続くー

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