イギリス移住の経緯 3

日本に帰国後、派遣社員としての日々を送る女将は、今から約８年前に、ある日系海運会社（正しくはその関連子会社）に就職します。派遣社員という、いささか心もとないポジションから一つ上に上がりたい、と思っていた女将の前に、タイミング良く現れた募集でした。

女将がまず所属したのは、アジア地域の勘定書を担当するチームでした。
アジアの代理店は良かった。本当にやりやすかった。

時差がほとんどないからメールでの応答も早いし、やはり基本的に勤勉、まじめなんですね。その点が日本人と似通っていたので、たまにトホホな目に会う事もあったが（主にジャカルタ。勘定書が何故かいつも湿っていた）、大きなトラブルもなく仕事が出来ました。

それから数年後、女将は未収運賃を回収する部署に異動になります。

宅配便と同じで運賃をもらわない以上、荷物は運ばない訳で、その運賃が計上されないのはなんらかのトラブル、もしくは代理店が正しく東京に申告していない可能性があります。その解明を代理店側の担当者と行うという、一見難しそうに聞こえますが、要するに

「おい金どこ隠してんだ！」と代理店を脅かす取立て屋

それまでずっと、アジア諸国を担当していた女将は、当時の上司に思い切って、

「アジア以外、出来たらヨーロッパの代理店を担当したい！」

とリクエストしました。アガサ・クリスティーが好きだったので

出来たらイギリス！

これが運命の分かれ道でした。


－続くー

※コメントのお返事は19日以降になります
女将参加中です！

イギリス情報ランキング