そもそも、イギリスに来た経緯を書こうと思った要因の一つに、

女将の渡英はスーさんと付き合ったから

と思っている人いたってのがあります。

答えはNoです。スーさんとの恋愛、しかるのちの結婚は、あとから付いてきたオマケみたいなもんです。今でこそ結婚ビザを取得していますが、それまでの女将のビザはWork Permit(労働ビザ)でした。

まず今日はこの労働ビザについて。

これは、雇用した外国人のために会社がHome Officeに申請するビザです。なので退職=ビザ失効となります。イギリスの空港での質問も、

「まだ同じ会社で働いてる?」「今のビザはいつ切れる?」

と観光ビザのそれとはちょっと違ったものになります。(※余談ですが、この「まだ同じ会社で働いている?」という質問に「ええ、いい加減うんざりしているんですけどね」って後半良く答えていました。)

この労働ビザの頭の痛い所は、転職した場合は新たなビザを、次の会社が取得しなければいけません。この取得には10万円以上のお金がかかるので、自然とその会社の懐具合になってきます。また、「なぜイギリス人ではなく日本人じゃなければいけないのか」と言う理由を、会社はHome Officeに説明しなければなりません。

要するに会社から見て外人雇うのは『金はかかるわ、面倒くさいわ』ってことです。

女将は運良く最初の会社はビザOKでしたが、そこが嫌だからって辞めても独身である限り、イギリス国内で次の仕事が見つかる可能性は非常に低い、ということです。

女将は約3年前にこのビザでイギリスにやってきたわけですが、女将のイギリス初訪問は、10数年前に遡ります。Bristolの英語学校に通ったのが最初です。一生涯の友人達とも巡り会う事が出来、有意義な経験を沢山した10ヶ月でしたが、それとは別に、自分の住む東京と比べると、いささか刺激に欠ける国だな、と思ったのも事実です。なんたって店が閉まるのが早い!

楽しい経験はいっぱいしたものの、イギリスを去る時は「また来たい!」というよりも、「イギリスに対する興味は充分満たした」って感じでした。

語学留学を終えてからは、まずはゼロの銀行残をなんとかするべく、女将は派遣会社の門を叩き、週末のアルバイトをも掛け持ちしながらひたすら働く日々が続きます。

-続くー

※休暇中のためコメントのお返しは19日以降になります。
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