昨晩、会社から帰宅したスーさんに聞かれた。
「今度の週末、うちにお客さん招待してもいい?」
「いいけど、誰?」
「今、中国の事務所からスタッフが研修に来ててさ。週末ホテルで過ごすのも退屈だろうから、一緒にパブ飯でもどうかなって思って、、、」
「ちょっと待って!今、中国って言った?その中国のスタッフって、ひょっとして、、、、、、ジュリアス?」
「ち、違う、違う。確かに同じとこから来てるけど、今回は女性だよ」
これだけの会話を見ると、女将って中国嫌い?と思われるかもしれない。いやいや。これは例外。苦い経験ゆえのリアクションなんである。以前、やはり同じ中国からの研修生であるジュリアス君(英語名だが生粋の中国人)を、同様の理由で我が家に招待したのだが、いやはや、とんでもない目にあったのだ。
あれは去年の夏のこと。
天気の良い土曜の午後、スーさんの招待を受けて、そのジュリアス君は我が家にやって来た。
「飲み物は何にする?」と聞く女将に、「白湯」と答えるあたりに中国人っぽさを感じながらも、女将はにこやかに庭にセッティングされたテーブルへ彼を案内した。庭では、スーさんがご自慢のバーベキューコンロを駆使して、肉や野菜を焼き上げている。
さわやかな初夏の昼下がり。我々は美味しい料理を食べつつ、時折笑い声を上げながらも、なごやかに談笑を続けていた。が、そんなひとときを突き破るかのごとく、突如、我々の頭上に雷が落ちた。
ジュリアス「いやあ、実は昨日からちょっと風邪気味でげえっぷ、まともにご飯食べてなかったものだからげえっぷ、招待してもらって本当にありがたかったげえっぷです。」
女将&スーさん「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。)」
なんですか?その句読点のたびに挿入される不快な濁音は?私とスーさんは思わず目と目を合わせた。
「(聞いたよね?)」
「(ええ、聞きましたとも)」
当のジュリアスは、というと平気のへーざといった面で料理をパクついている。
まじ?動揺無し?ってかこっちがめちゃくちゃ動揺してるんですけど。ゲップしたのはそっちなのに。
一回なら、まあ仕方ない。「時差ぼけ?」と無理やり自分自身を納得させて、お蔵入りにしてあげよう。しかし3発、しかも一文章中に。見逃せません。でも指摘できません。
しかし、まだこれは序奏、プレリュードであった。
ふいに、ジュリアスの携帯電話が鳴った。「失礼」と言って(この言葉、もっと前に聞きたかった)電話に出るジュリアス。中国語で話し始めたところを見ると、どうやら故郷の家族からのようだ。中国語特有の、少々けたたましい口調で弾丸のように話し始めるジュリアス。久しぶりの家族からの電話、というせいもあってか、興奮気味に立ち上がるや、庭をうろつきながら話を続ける。
我々は、というと、それを聞くともなしに食事を続けていた。いいチャンスとばかりに、先ほどの大ゲップについて言及しようとした、その時である。
ジュリアス「○×□?*@●◎■(ブッ)、○×□?*@●◎■!!!(ブッ)、○×□?*@●◎■!!!(ブッ)、アッハッハッハッハ!!」
女将&スーさん「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。)」
放屁である。最後の笑い声はもちろん、ごまかし笑いなどではない。
そして我々は知ることになる。ジュリアスにとってのゲップ、それは我々にとってのため息。放屁に至っては、お尻に付いた芝生を手で払う程度のことなのである。
彼はその二つの、通常なら忌み嫌われる不快な濁音を、帰る時まで奏で続けたのであった。
しかし、なんでかなあ。ジュリアス、決して育ちが悪い訳ではないと思う。逆にエリートといってもいいはずなのに、なぜゆえに?中国ではこれって見逃されることなのだろうか?少なくともイギリスと日本じゃNGなんだけど。
そして、このショッキングな出来事以降、我が家ではオナラをすることを「ジュリアスる」と言うようになる。
「ちょっとー。ジュリアス臭がするんですけど!」
「失礼な!僕がジュリアスったとでも言うのかい」
「じゃ、なんなの、このジュリアスめいた空気は。ヤム(猫)!あんたジュリアスった?」
「にゃーーー」
ってな感じだ。
英語では(しつこい?)
「Did you Julius????」
「No!!! I never Juliused!!(edつけます)」
となる。
結構便利だったりして。ありがとうジュリアス。でももうあなたの演奏は聞き飽きました。
「今度の週末、うちにお客さん招待してもいい?」
「いいけど、誰?」
「今、中国の事務所からスタッフが研修に来ててさ。週末ホテルで過ごすのも退屈だろうから、一緒にパブ飯でもどうかなって思って、、、」
「ちょっと待って!今、中国って言った?その中国のスタッフって、ひょっとして、、、、、、ジュリアス?」
「ち、違う、違う。確かに同じとこから来てるけど、今回は女性だよ」
これだけの会話を見ると、女将って中国嫌い?と思われるかもしれない。いやいや。これは例外。苦い経験ゆえのリアクションなんである。以前、やはり同じ中国からの研修生であるジュリアス君(英語名だが生粋の中国人)を、同様の理由で我が家に招待したのだが、いやはや、とんでもない目にあったのだ。
あれは去年の夏のこと。
天気の良い土曜の午後、スーさんの招待を受けて、そのジュリアス君は我が家にやって来た。
「飲み物は何にする?」と聞く女将に、「白湯」と答えるあたりに中国人っぽさを感じながらも、女将はにこやかに庭にセッティングされたテーブルへ彼を案内した。庭では、スーさんがご自慢のバーベキューコンロを駆使して、肉や野菜を焼き上げている。
さわやかな初夏の昼下がり。我々は美味しい料理を食べつつ、時折笑い声を上げながらも、なごやかに談笑を続けていた。が、そんなひとときを突き破るかのごとく、突如、我々の頭上に雷が落ちた。
ジュリアス「いやあ、実は昨日からちょっと風邪気味でげえっぷ、まともにご飯食べてなかったものだからげえっぷ、招待してもらって本当にありがたかったげえっぷです。」
女将&スーさん「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。)」
なんですか?その句読点のたびに挿入される不快な濁音は?私とスーさんは思わず目と目を合わせた。
「(聞いたよね?)」
「(ええ、聞きましたとも)」
当のジュリアスは、というと平気のへーざといった面で料理をパクついている。
まじ?動揺無し?ってかこっちがめちゃくちゃ動揺してるんですけど。ゲップしたのはそっちなのに。
一回なら、まあ仕方ない。「時差ぼけ?」と無理やり自分自身を納得させて、お蔵入りにしてあげよう。しかし3発、しかも一文章中に。見逃せません。でも指摘できません。
しかし、まだこれは序奏、プレリュードであった。
ふいに、ジュリアスの携帯電話が鳴った。「失礼」と言って(この言葉、もっと前に聞きたかった)電話に出るジュリアス。中国語で話し始めたところを見ると、どうやら故郷の家族からのようだ。中国語特有の、少々けたたましい口調で弾丸のように話し始めるジュリアス。久しぶりの家族からの電話、というせいもあってか、興奮気味に立ち上がるや、庭をうろつきながら話を続ける。
我々は、というと、それを聞くともなしに食事を続けていた。いいチャンスとばかりに、先ほどの大ゲップについて言及しようとした、その時である。
ジュリアス「○×□?*@●◎■(ブッ)、○×□?*@●◎■!!!(ブッ)、○×□?*@●◎■!!!(ブッ)、アッハッハッハッハ!!」
女将&スーさん「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。)」
放屁である。最後の笑い声はもちろん、ごまかし笑いなどではない。
そして我々は知ることになる。ジュリアスにとってのゲップ、それは我々にとってのため息。放屁に至っては、お尻に付いた芝生を手で払う程度のことなのである。
彼はその二つの、通常なら忌み嫌われる不快な濁音を、帰る時まで奏で続けたのであった。
しかし、なんでかなあ。ジュリアス、決して育ちが悪い訳ではないと思う。逆にエリートといってもいいはずなのに、なぜゆえに?中国ではこれって見逃されることなのだろうか?少なくともイギリスと日本じゃNGなんだけど。
そして、このショッキングな出来事以降、我が家ではオナラをすることを「ジュリアスる」と言うようになる。
「ちょっとー。ジュリアス臭がするんですけど!」
「失礼な!僕がジュリアスったとでも言うのかい」
「じゃ、なんなの、このジュリアスめいた空気は。ヤム(猫)!あんたジュリアスった?」
「にゃーーー」
ってな感じだ。
英語では(しつこい?)
「Did you Julius????」
「No!!! I never Juliused!!(edつけます)」
となる。
結構便利だったりして。ありがとうジュリアス。でももうあなたの演奏は聞き飽きました。