「住むなら日本が一番!」と私は思ってる。帰れるものなら帰りたい。
でもそうはいかない事情があるのが現実だ。独身の時みたく身軽に動く訳にはいかない。そして若い時より守りに入っているのも否めない。

面白いものでイギリスでの滞在期間が長くなるのにつれて日本にいたときにはあまり気にならなかったことが気になるようになってきた。

例えば「テレビの画面がうるさい」というのがある。

メイン画面に重なるちっこいサブ画面。カメラを思いっきり意識してわざとらしくうなづく出演者なんぞ見たいものだろうか?そして画面に重なるキョーレツな字幕(って言って良いのかな?)。まるで動く漫画を読んでいるような錯覚を起こす。

耳の不自由な人には助かる、という意見もあろう。ただ注意深く観察すると「笑って欲しい」所に必ず字幕が。昔の笑い屋の代わりである。「ここがうちらの強調したいとこだよ。面白いのはここ!」という無言のメッセージが流されている訳だ。テレビから強調下線が飛び出すと言えばいいだろうか。


どこが面白いのか、言いたいことなのか、そんなのこっちで見つけるよ、というのはひねくれた見方なのかな。それともあの字幕は製作者達の自信の無さを表しているのかも。そんな気がしてしょうがない。

もともと日本にいた時から朝は教育テレビばかり観ていた。
教育テレビ、いいですよー。教育テレビラブ。わんわんラブ。にほんごであそぼもラブ。
だいたいが5分10分の番組だから例えばシャワー浴びて髪拭きながら
「やべ!いないないばあが始まってる!急げ!」ってな具合でテレビ画面見なくとも今何時か把握できる。

なんか帰るたびにこの「うるさい画面」に対する拒否反応が強くなってる気がするな。
だから今も帰ると教育テレビ。出演者の子供たちの成長を見るのも楽しみ。

ちなみにこっちのテレビ画面はそっけないもんです。
「朝だから時間位はのっけとけ。」ってな感じ。きわめてシンプル。
最初このがらんとした画面に物足りなさを感じたものだがそれでも日本の画面のうるささを懐かしいと思うことはなかった。

こう思うのは私だけですか?