今回は9㎜ParabellumBullet『カオスの百年 vol.19』@BIGCATへ参加してまいりましたヽ( ´ー)ノ 

 

 

カオスの百年大阪編の2日目ということで。

前日の興奮冷めやらぬ状態でワンマン。しかも今回はアルバム『DEEP BLUE』の再現ライブということもあって。

実は前年の12月からアルバムの再現ライブを行っていて。12月は『Termination』、名古屋は『Vampire』の再現ライブだったわけで。(名古屋は卓郎さんの喉の不調で再演になった)

そりゃ個人的には『Vampire』の再現は行きたかった感はあったんだけど…、実際チケットもソールドになってて、人気アルバムであることが如実になったというか。

ただ『DEEP BLUE』も私的には好きなアルバムなんだけども。コロナ禍直前の頃のアルバムで、言い方が適切かどうかわからないけど、いい具合に脂がのっている感じもあったので。

 

定刻になり、ライブスタート。

メンバーが入ってくると、スタンバイをして、おもむろ音がなると、次の瞬間、ギターのイントロがゆっくりと奏でられる。

“DEEP BLUE”の世界へと誘うギターの調べの後、一気に音が強く弾け飛ぶ。

『beautiful dreamer』が投下されると、フロアは小刻みに揺れていく。そして、サビの前では、ギターを弾きながら、たくろーさんが口パクで“いくぞー!!”と合図を送る。すると、

 

You’re beautiful dreamer!!

 

会場から一気に放たれるシンガロン。その大きく響く歌声に、たくろーさんは満面の笑みで応える。

その横でかずひこさんも“いけー!”“もっと!”と合図を送り、ライブを盛り立てていく。

 

この日私は下手側にいて。前日が上手だったので、今日は逆にしようと。で、前日同様スピーカー横。

しかしこのシンガロンの時、

 

。。。どーー考えてもめっちゃデカい声で音が外れてるっぽいヤツがいるようで( ̄▽ ̄;)

 

ちょ、頼むよ、そこは不協和音になってしまうから、せめて音は合わせてくれんかね。そんなふうに思ってしまって( ;´Д`)

でもめっちゃ声デカいわけで。しかも直の後ろから聞こえてくるようで。

なんだ、後ろのヤツかいな。。。って思っていたけど、

 

あれ?

 

後ろって、確か女性だったはずなんだけど???(;´д`)

 

明らかに声質は男性の声っぽかったし、どっからその声が来るんだろうって思っていて。

そんなことを頭の隅に置きながら、でもめちゃ楽しんでいたわけで。

続いて『名もなきヒーロー』を演奏した時に、その声の正体が判明する。

 

さっきの声に似た声が、今度は自分の左側から聞こえてきた。

あれ?どう言うこと???

左側にはスピーカーしかない。と言うことは…、

 

そう、あの時の声は、滝さんの声がスピーカーから出てた時の声だった( ̄▽ ̄;)

…確かにコーラスなので、みんなと違うメロディで歌ってるから、外れて感じるのはわかった…けど、流石に『beautiful dreamer』の時はハズれ過ぎやしなかったかい?(´Д` )

 

結局そう感じるくらい、この日の滝さんのコーラスについては、いつもよりもえーらく強く聴こえていて。マイクだいぶ大きめにしてたっぽい。

たくろーさんのことも考えての策だったのかなぁ…とか思いつつ。

 

ギターの音が強く響く『カルマの花環』や、ベースラインがずっしりと響く入りが特徴の『GettingBetter』と、アルバムの曲順通り演奏されていく。

完全なる再現ライブということだしね。

そして、次の曲をするにあたって、ギターの交換をしている中、アコスティックギターを持ったたくろーさんがスタンバイをするものの、1人弾きながら訝しげな顔をする人がいた。

すると、

 

「チューニング、ぜんっぜん合ってない!」

 

と、たくろーさんに向かって、滝さんが強く言い放ち、チューニングのやり直しをすることに。

…あれ、相当くるってたんじゃないかな。滝さんまぁまぁ怒ってたし(;´д`)

 

チューニング待ちとなってしまったため、間が空いたので、仕方なく話し始めるたくろーさん。

 

「アルバム再現中は、出来るだけ喋らないでおこうと思ってますので、ここからは心の声として聞いて下さい。」

 

不慮のことですからね、しゃーないですよ?

ってか、完全にアルバムの世界に没入する感じにしてるのですね、わかります。

 

「DEEP BLUE、本当にいいアルバムなので、お父さんやお母さん、お兄ちゃんお姉ちゃん…お爺ちゃんお婆ちゃんにもオススメできる…一家に1枚置いていただきたいアルバムとなってますので、是非オススメして下さい。」

 

一家に1枚“DEEP BLUE”。みなさまお買い求めください(違)

ちなみに私はLP所持民です(ぉぃ

(ふつーに普段からレコード聴く民なので)

 

そうこうしているうちのチューニングが整い、演奏再開。

アコギの音が響く『夏が続くなら』で一旦クールダウン。そこから『21g』へ。

『21g』を聴いてると、ちょっと切なくなってしまう。

しかしそんな気持ちも一気に昇華し、ガラリと変えてしまうのが次の曲。

 

お立ち台に片足を乗せて、少し屈んだ格好でスタンバイをするたくろーさん。

そして音が鳴らされた瞬間、滝さんを筆頭に、空間隅々まで大きな声が響き渡る。

 

終わってたまるか 止まってたまるか

なんとかなんのか なんとかなんのか

 

『Mantra』が放たれると、澱に溜まっていた不安や不満が、一気にぶちまけられていくように爆発させていく。

ステージ上のメンバーも、まだまだライブ序盤だというのに、ここで力を振り切ってしまうかのように、エネルギーを放出し、音を放出していく。

 

短時間で一旦エネルギーを放出した後は、ドロっとした曲を。

『Ice cream』を歌い上げるたくろーさん。前日に歌詞が出なくなる事象が発生していたこともあって、思わず固唾を飲んで見守っていたんだけど、今回は全く問題なく、そして澱みなく歌い上げていた。

…前日のアレは、多分歌詞飛んだだけだよな、という結論に至る。まぁあの曲中だと、曲間で“うわ、ヤッベ(;゚Д゚)”って顔は出来ないだろうしね(苦笑)

 

表題曲『DEEP BLUE』は前日同様安定のサウンドで。

『君は桜』から、いよいよアルバム再現部は佳境に入っていく。

歌唱部のキーが全体にあがっていくので、いろいろと心配になったのは、私だけではないのでは(;'∀')

これからの季節にピッタリなメッセージソングを歌い上げ、さらに『いつまでも』を歌い上げる。

しかしたくろーさんをみていると、随分大変だろうなぁと。『君は桜』の時から、高音部を伸ばすのがだいぶ辛そうで。

それこそ首に青筋立てて、一生懸命歌っている姿が、全身全霊な感じがして。

割とこの2曲は、9㎜ファンの中では隠れた人気曲として(私の周りでは)慕われているけれど、聴けるのは今後はなかなか困難かもなぁと。

(当時のツアーでも、『いつまでも』はアルバム曲だけど、セトリに組み込まれないヴァージョンがあった)

 

アルバムのラスト曲『CarryOn』を演奏し、アルバム再現部は終了。

 

「…”DEEP BLUE”、いいアルバムでしょ?」

 

と、たくろーさんが安堵の表情を浮かべながらフロアに問いかける。

このアルバムを薦めてくださいという趣旨の話をしたあとに、

 

「大阪、ワンマンするのがホントに久しぶりで。…来たくなかったわけじゃないんだよ?(苦笑)」

 

実に1年以上ぶりのワンマンであることを、少し申し訳なさげに話すたくろーさん。

 

「まぁフェスとかではね、来てたけども。レディクレとかさ。…でもね、フェスとかではやれない曲とかってあるじゃない?インストとかさ?」

 

お????(゚∀゚)

それはもしや???やってくれるの???

フロアからはどよめきと歓喜の声が上がる。

 

「ではここからは、インストを3曲続けてお届けします。」

 

と、まさかの9㎜インスト曲を立て続けに投下!

まずは『Spirit Explosion』。9㎜らしいギターのユニゾンの旋律に、武田さんのギターとかずひこさんのベースがサウンドの根幹をしっかりと固めていく。たくろーさんの声も一つの効果音として、曲の奥行きを広げていく。

ちひろさんのスネアとタムの強い音が曲の緊迫感を強め、フロアに対してもインパクトをつけていく。

 

そんな曲の後に投下されたのは、同じインスト曲でも対照的な曲。しかも9㎜ファンは割となじみのあるインスト曲『The Revenge of Surf Queen』。冒頭の手拍子ですぐに曲がわかり、フロアも思わずニンマリしてしまう曲。

そんなわかりやすい反応を見たたくろーさんと滝さんは、嬉しそうな顔を湛えながら、ギターを弾き上げていく。

 

さらにここで『Calm Down』を投下。ギターのゆったりとした旋律に、ちひろさんのスネアの細かいロール音と、リム(スネアの縁)を叩く音が、刹那を感じさせる。そこから大きく広がる音と、ギターの歪む音が混ざり、それが収束していく。まさに”Calm Down=落ち着く”をいう一つの形を創り出していた。

 

インスト3曲を立て続けに放ったフロアの状況を見て、たくろーさんは少し笑いながら、

 

「インスト…もうフェスでもやろうかなぁ?」

 

今の反応を見る限りでは、問題ないと思うけどね(^ω^)

少なくともこの時間は、たくろーさんの休憩時間だと思ってたし。どう考えてもあれは喉酷使するだろうしね。『The Revenge~』の時も、ギター弾きながら後ろ向いて、水飲んでたし(;・∀・)

 

「昨日、BAWDIESと(ライブを)やったんだけども…BAWDIESアルバム出すんだって。『ロックンロールをPOPに効かせるアルバムとなっております!』って行ってましたね。“POPCORN”4/22是非買ってください。」

 

なぜか前日のBAWDIESのアルバムの宣伝をしだすたくろーさん。いや、お客さんは今後の9㎜のことがすごーく気になってるんですよ?(;'∀')

 

「9㎜もこれから曲作りします!で…今年中にアルバム出します!(笑)」

 

言っちゃいましたよ、有言実行お願いしますよ(=゚ω゚)ノ

それを横で聞いていて、満面の笑みで拍手する武田さん(゚∀゚)

・・・この人、ゆうてめっちゃ9㎜のファンだからね、純粋に(笑)

フロアのお客さんとおんなじ反応してるのは、それでかと(;'∀')

 

この時だったか忘れたけど、アルバムの話になった時に、『DEEP BLUE』について、たくろーさんがこんなことを話していた。

 

「『DEEP BLUE』の…題名を考えていた時に、青春って言葉が出て、よく“俺たち一生青春!”って言うけど、それって“若くあり続けること”が青春じゃなくて、大人になっていくにつれて、いろいろなことを経験していくうちに、いろんな“アオ”が塗られて行って、それが深くなっていくことじゃないかな…って思って、“DEEP BLUE“ってつけました。」

 

アルバム一つとっても、思いは深く。またそんなアルバムを近いうちに生み出されることを期待しながら。

 

「じゃあ大阪、まだまだ盛り上がっていけますか?いけるかー!」

 

さぁここからは怒涛の盛り上がりゾーンへ。

ライブでも定番になっている曲を次々と投下していく。フロアのシンガロンも響き、拳もあがり、滝さんやたくろーさんが立ち代わりお立ち台にあがってはギターを上げて、さらにフロアを鼓舞していく。

かずひこさんもステージギリギリまでせり出し、ベースを掲げながら、”こい!!”と声を上げる。

 

一気にキラーチューンを放出したあと、滝さんがおもむろにフレーズを弾き出して。

その音につられて、たくろーさんがふらふらと駆け寄り、滝さんと顔を見合わせて(´▽`*)

2人はなんかたのしそうでいいんだけど…、

 

他の3人が完全に置いてけぼりくらってる感があったんだが?(´▽`*)

フロアのお客さんも、次がそろそろラストの曲で、しかもあの激烈な曲を放つであろうと、じっと様子をうかがっているんだけど、

 

 

なかなか始まる気配がない(;'∀')

ちひろさんは悠然としてたんだけど、あまりのアドリブの長さに、身構えていたかずひこさんが、お客さんのほうを向いて、

 

「まだ?なぁまだ??」

 

もう苦笑いで言っていて(笑)

かずひこさん周辺の下手前方民はもう笑うしかなかった(;・∀・)

いや、ホントに長かったんだって。

 

で、ようやくいつものギターが鳴らされて、最後の曲『Punishment』が放出される。あー長かった(笑)

さっきまでのどかな時間とは打って変わって、サウンドも動きもとにかく爆発しまくってて。

それはフロアも同じことで。曲が鳴らされた瞬間、スタッフさんが駆け寄って、ダイバーが出ないかを物凄い食い入るように監視してた(;・∀・)

曲中盤では、ちひろさんが両手合わせた状態で2本のスティック持ち、シンバルを一つずつ強く叩いてたり。あんな叩き方今までしてたっけ?(;'∀')

 

そんな感じで本編終了。

一旦メンバーがステージを降りるんだけど、ちひろさんだけなぜかズボンのポケットに手を入れて、出てきたギターのピックをシュッと投げて(;゚Д゚)

そして舌をペロッとだしてステージを去っていった。いったいなんだったんだろう(;'∀')

 

 

アンコールを待っていると…BGMのマイウェイが1曲丸々かかって終わってしまうという事態に(;'∀')

お客さんも最初はアンコールの手拍子がバラバラなんだけど、曲の後半になるともう曲にあわせて叩くようになっているので、ちゃんと全員が手拍子揃う状態に。

しかし今回は曲が終わってもまだメンバーが出てこず、お客さんも手拍子を止めるわけにもいかず叩いていたら、今度は本家のフランク・シナトラのマイウェイが流れてきちゃって。これにはお客さんも戸惑うしかなくて(;・∀・)

 

そしてやっとメンバーが再び登壇。たくろーさんが衣装チェンジをしていて、今回のカオスの百年のオリジナルTシャツを着用していて、

 

「昨日このTシャツを、BAWDIESのメンバー全員が着てくれて。」

 

公式の写真でもBAWDIESのメンバーが全員そのTシャツを着ていたのがあがっておりましたね(*´▽`*)

 

「で、俺は…BAWDIESのパーカーを着て、そのままミュージカルに出てたわけなんだけど、なんか…すごい“バスケやります”感が出てて(笑)」

 

まぁ背も高いし、グレーのパーカー来てたから、なんとなくバスケの選手っぽい雰囲気は出ていたかとは思うけど(笑)>たくろーさん

 

「でも実際は全然バスケやんないんだけど(苦笑)」

 

やらんのかい!(゚∀゚)

バスケはかずひこさん担当らしいです(笑)

 

「大阪のお客さんの…“盛り上がりたい!”って気持ちがビシバシ伝わってきて、めちゃくちゃ嬉しかったです、ありがとうございます!」

 

久しぶりのワンマンだしね。それに普段聴けない曲もやってるし、お客さんのテンションがかなり高いと思われ(゚Д゚)ノ

 

「そんな大阪のみんなに満足してもらえるように…(アンコールの曲を)選びました、さっきまで。」

 

熟考してくれてるって思うと、ファンとしては嬉しさ倍増なわけで。

ということで、アンコールは『TheRevolutionary』を投下。一緒に盛り上がることができる曲として選んでくれた、と考えると、彼らもホントに楽しんでるんだなぁと。

 

そしてラストは…なんと『(teenage)disastar』を投下!Σ(゚Д゚)

長い曲ではないだろうな、とは思っていたけど、まさかの初期曲をもってくるとはちょっと予想外で。

(最近はフェスとかのサウンドチェックの曲としてしか、認識されていないケースもあったので)

しかし短いながらも、5人は全力で音を出し切って。かずひこさんは最後ベースを振り回しながらクルクル回っていて。しかも飛び跳ねながらだから、なまじ跳躍力も加わって(;'∀')

横にいたたくろーさんがびっくりするくらい、迫力満点だった(;・∀・)

 

ライブが終わり、たくろーさんやかずひこさんのピック投げ祭りになっていて(笑)

(私は端にいたので、飛んでいくピックを眺めてただけ。結構飛ぶなぁなんて思いながら笑)

ちひろさんも参戦しようとしたけど…この時はピックがなかった、残念(;'∀')

たくろーさんがステージの両端に行って丁寧に御礼の手を振り、最後はいつものバンザイ\(^o^)/で。

 

「ありがとうございました!またライブで会いましょう!」

 

マイクに向かってたくろーさんがあいさつをして、ステージを後にした。

 

こういうアルバムの再現ライブは、普段聴けない曲が聴けることに大きなメリットがあるからいいよなぁと。

アルバムが増えれば増えるほど、曲数も増えるわけだから、やらない曲も相対的に増えていくわけであって。でもそのやらない曲を待っている人は少なからずともいるわけだから。

 

フォロワーさんと帰りにご飯を食べながら、”できれば今年中にアルバム再現全部できたらいいのにね”と。

はたまた”その再現ライブをパッケージングして、BOXで売って欲しい!”とかとか(苦笑)

ファンの思いはとどまることはなくって。まぁ言うだけはタダだし(笑)

次はどういう形で再現ライブをしてくれるのか、今からとても楽しみ(*´ω`*)

 

セトリ

 

beautiful dreamer

名もなきヒーロー

カルマの花環

GettingBetter

夏が続くから

21g

Mantra

Ice cream

DEEP BLUE

君は桜

いつまでも

CarryOn

Spirit Explosion

The Revenge of Surf Queen

Calm Down

OneMoreTime

BlackMarketBlues

Termination

TalkingMachine

Punishment

 

EN.

TheRevolutionary

(teenage)disaster