今回は『LITE -STRATA-』@梅田Shangri-laへ参加してまいりましたヽ( ´ー)ノ 


LITEをちゃんと見に行くようになって2年半。…そっか、それくらいになるか。

コロナ禍もあってワンマンもなかなかなく、ましてやあっても東京のみで。今回はアルバムのレコ発ということで東阪でのワンマンと。

新しいアルバムは、今までのLITEの音楽とはアプローチを変えた形になっていて。というか武田さんが歌っている曲が半数ほど収録されていて。アルバムはサラッと聴いただけ。正直なところをいうと、予習をしないほうがいいんじゃないか、という気がしてたので、あえて集中して聴かずに。

 

コロナ禍時にいろいろあってLITEのライブへ行くようになったんだけど、毎回行くたびに不思議な感覚になって終わるという(;'∀')

もちろん楽しいんだけど、かっこいいんだけど、なんか違う感情が毎回生まれていて。あ、マイナスな感情じゃないんでそこは。

たぶん見るときの自分の精神状態に左右されるんだろうなと思いながら。インスト曲なんで、歌詞にひっぱられることなく、その瞬間の音で変わるから面白いんだけども。

 

整理番号は可もなく不可もなく。顔見知りのみなさんアプリ限定チケット購入の為、ガチ前で。私はバランス良いところで。

・・・って思いながら中に入ったんだけど、えらい前が空いていたので(-_-;)

フォロワーさんの横が空いていたので、ビールを買ってそこへ。いつもの下手側。ただし今回ワンマン初めてなので、後から他のフォロワーさんが来て、事情を話して私は一歩後ろで。

みんなでいろんなバンドやイベントの話をしつつ。

きゃいきゃい話をしていたら、あっという間に開演時間。オンタイムでのスタート。


最初に投下されたのは、“STRATA”より『UpperMantle』。アルバムのTOPトラックを配して、“STRATA”の幕開けをしっかりとフロアのお客さんに認識をさせる。

そして電子音が響く中、武田さんの声が歪むように放たれて行く『DeepInside』が投下される。

山本さんのスネアの弾ける音が、高く乾いた音として響き、歪むヴォーカルと共に曲の世界観を構築して行く。

そんな流れを受けて『Crusing』が演奏されると、まるでザラつきを感じるように、耳に引っかかって行く。ギターリフが同じようにループして行く中で、さらに深く奥深く潜って行くようで。


そこから聴き覚えのあるギターリフでハッと我に返る。『Zone3』→『Tomorrow』と、ライブ定番曲を配することによって、ある種の中弛みを防止する意味も兼ね備えているんだろう。フロアからも歓声が上がっていく。ライブはまだまだこれから。

 

『Tomorrow』が終わったあと、最初のMC。

 

武「インストロックバンドのLITEです。」


いつものように武田さんがご挨拶。

 

武「…オルタナティブロックバンドと間違えられてたんで(笑)。初めて来た人もおられると思いますんで…」

 

と、初見の方への説明も入れつつ( ̄▽ ̄;)

 

武「えー、アルバム”STRATA”をリリースしました、ありがとうございます。」

 

今回のアルバムツアーであることを伝えるんだけど、いつも以上に目が泳いでる武田さん。

一体どうした?(;´д`)


武「今回ね、あの…あんまり、あの…普段エゴサしないんですけど、今回アルバム出して、めちゃくちゃエゴサしたの(笑)」


新譜の評価がかなり気になっていたようです( ̄▽ ̄;)


武「気になってしょうがなくてさ。いや前回アルバム出したのが2018年だったんですけど、その時はねぇ、あんまり?(エゴサ)しなかったの。なんかもぅ”どうだい!”って感じだったんだけど。”もういいよ、別にみんな気に入らなくてもいいよ”って感じで。でも今回は気になっちゃって気になっちゃってさ(笑)」


と言うのも…、


武「ていうね、歌とかさぁ…チャレンジしてみたし、ポエトリーリーディングとかさ、しまいにはラップとかね。やったからには・・・なんか気になっちゃってね。」

こ「ラップとかね。俺のラップどうだったんだ?って、”武田 ラップ LITE”とかで(検索して)」

武「でも出てこなかったんだよね(笑)」

こ「それもそれで寂しいね(笑)」


初めての試みを表に出して、既存のファンはもちろん、一般的な音楽ファンはどう見てるのかは、気になるところで。ましてや今回はインストバンドなのに歌ってるわけですし( ̄▽ ̄;)

 

こ「今日でも、みんな終わったら、武田のラップがすげぇよかったっすって…(SNSに書いて)。」

武「もうブチあがるから(笑)」

 

え、そこなの?(^◇^;)


武「でもさ、『Thread』って曲出した時に…めっちゃエゴサしたんだけど、”えっ、このラップ・・・featringって書いてない!”って書いてあった・・・いや、(歌ってるの)オレや(;'∀')」


そりゃあインストバンドだから、普通はメンバーが歌うなんて、普通は考えないもんなぁ( ̄▽ ̄;)

 

武「で、”ライブでどう再現するんだろう?”って。…オレやで?(笑)」

こ「歌うぜ?って。ラップするぜ?って(笑)」

武「そんなドキドキワクワクなエゴサでした(笑)。…でも最近なんかさ、…検索したらあんまり出てこないから、ちょっとさみしいんだけど最近。」

こ「俺がかいておくよ、”武田のラップがよかった”って(笑)」

武「…直接言ってよ(笑)」

こ「そうね(笑)」

 

直接言わないのが…愛?(ぇ

そしてここで、本公演について撮影が全面OKというアナウンスをする武田さん。これには会場もどよめきと歓喜の拍手が起こる。


武「撮影してもらって…”武田、ラップ最高”って書いてもらえれば(笑)」

こ「ラップじゃない曲でもね(笑) 歌ってねぇし(笑)」


他の曲でその感想は、適当すぎやしないかい、こうぞうさん?( ;´Д`)

フロアがあまりにウケていることを危惧した武田さん。思わず、


武「フリースタイルやんなきゃいけない感じになってるし(笑)」


慣れないことをしたら大火傷負うので、ほどほどにしましょう(ぉ


そうして始まったのは、井澤さんのエレアコベースが低く柔く響く『DarkBallet』。

一定のリズムを保っている中で、武田さんのポエトリーリーディングが薄暗い闇に蠢く。


『Lower Mantle』はそんな“底”や“陰”と言った感情を上手く描き出していき、『EndlessBlue』へと流れて行く。どこか澄んでいて、でも果てのない“アオ“…暗青色の中をゆっくり沈んでいき、時にはもがく。そんな心の情景。

それを掬い上げて行くかのように、『GhostDance』が投下される。


曲が終わり、一旦小休止がてら、物販紹介をって思うんだけど。。。

 

現物は?(;'∀')

 

武田さんがシールド絡まってモタモタしている間に、山本さんがすっと抜け出し確認しに行く。すると戻ってきて一言。

 

山「まだだって」

武「(お客さんに向かって)来てないっす(笑)…じゃあみんなでイメージしよう!」

 

・・・無茶にも程がないか??(;・∀・)

 

しかし最初Tシャツは武田さんやこうぞうさんが着ていたので、そこは問題なかったんだけど、LPだけは手元にないので、

 

武「これは想像してもらわなきゃいけないんだけど…」

 

なかなか大変です(笑)

 

武「…これは会場限定になっているので…買ってね?(゚∀゚)」

 

そこで内情を暴露する井澤さん。

 

井「これ、思いのほか東京で売れなかったので、めっちゃ持ってあるんで(苦笑)。もしよかったら買って行ってくださいね、お願いします。」

 

レコードってやっぱそんなに売れないんかなぁ…とか思ってみたり。

 

あとポーチやステッカーを紹介。でもなぜかステッカーは現物がなくて、

 

井「ステッカーもあるんで。僕のヤツしかないんだけど、今は(笑)」

 

と、自身の携帯の裏面に入れてるステッカーを見せてる井澤さん。使用方法がよくわかります(=゚ω゚)ノ

 

そしてここで武田さんが、今回のライブ音源(今やっているライブ)のダウンロードコードを参加者全員に無料でプレゼントすることを伝えると、会場からはどよめきと大きな拍手が。

 

武「明日の午前中には聴けるようになってると思うんで…」

 

ってか、ライブ終わってすぐに編集してって。。。ことよね?(;'∀')

 

井「あの、これ、ミックスするのこうぞうくんだからね?(笑)」

 

武田さんが翌日の午前中って言っちゃったもんだから(;'∀')

武田さんがやるんじゃないんかい!ってツッコんだのはないしょ(ぇ

 

こ「”終わってすぐやれ”って今言われて、”えぇっ!?マジっすか!?”って。聞いてないんすけどそうゆうの(笑)」

武「今日打ち上げなしな(笑)」

こ「いやいや、(どっちも)やりますやります(笑)」

 

武田さん、なかなか非情じゃないですか(;'∀')

 

こ「打ち上げ中にやろうか、そしたら(笑)」

 

こうぞうさん、酷使されてるのを喜んでいるのかなんなのか、嬉しそう(゚∀゚) …ドM?(違)

さらに今回、LPのテストプレス盤にメンバーサインを入れたものをプレゼントする企画をXでやっている旨を、井澤さんが告知するんだけど…、

 

井「Twitterだけです!」

 

と、後付けで言ったんだけど、これに下手民(我々の界隈)が即座にツッコミ。

 

『Twitterて(笑)』

『Twitterじゃなくて、Xじゃないの?』

 

まぁまぁの音量で言ってて(しかもこの音声がちゃんとライブ音源にも入ってた(;・∀・)


井「どっちでもわかるでしょ!?みんなわかる年でしょ!??」
 

関西民、ツッコミの後の反応を楽しむ(ォィ

 

井「Xからしか知らない人はいないでしょ!!??」

 

さらに畳みかけて行った井澤さんだったんだけど、ちょっとウケが弱かった…(ノ∀`)アチャー

 

井「…言い過ぎました(苦笑)」

 

うまいことオチがついたようで(ぇ

 

するとここで武田さんが、このアルバムがまだ未完であることを告げる。あと1曲を入れて10曲入りにして、それをLPにパッケージした上で、完全版を後日リリースする予定であることを話した。

確かにLPにするんなら、両面が同数の曲数にする方が、キリがいいしね。

そしてその新曲を披露。(ライブ後に上がっていた東京公演のSENSAのレポでは『Sosue』という曲名になっていた。)

 

個人的には昔のゲーム音にも似たような、そんな音の入り方で、そして変拍子・・・だと思う。

とにかくドラムがめっちゃ叩きにくそうな感じがした(;・∀・)

その流れでの『Thread』だったので、妙にうまく流れはカッチリと合う。

そう、これが先ほどから話に出ていた”武田さんのラップ”の曲で。もちろん本職のラッパーじゃないから、滑らかな歌いまわしではないんだけども。一生懸命さはめっちゃ伝わって…きた(;´∀`)

正直なところ、最初は”あ、LITEの曲って感じがして…”って思ってて、”おん??( ゚Д゚)”って不意打ち食らった感じ(笑)

ホント不思議だった(笑)

 

その後に投下されたのが『S』。私は聴いたことのない曲だったから、ただただ聴き入ってたけども。…なんとなくだけど、この曲は割と”STRATA”の要素も入っているかなぁなんて。いや、作ったのはこっちの方が断然先だから、こちらの要素が”STRATA”に入っているって思えばいいのか。ベースのループするリズムに乗ったギターが、なまめかしく聴こえていく。

 

そして、シンセの音が聴こえるとともに、トリルのような音の揺らぎを、目の前にいる井澤さんが紡ぎ出していく。

全身の感覚が鋭敏になっていく。

『Echolocation』が始まると、ギターリフが重ねられ、ループしていく。…んだけど、序盤で1音だけ、合わない音が出た(;'∀')

・・・俗にいう”音がズレた”ってやつ。しかもそれをループしてるから、なんかそこだけ音が切れてて途中までおかしくって。

なんか笑いそうになったので、とっさに下向いてしまったのはここだけの話(ぉ

だって流れてる音でいきなり”ウッ!”って喉詰めたみたいになってた(;'∀')

・・・まぁそれもライブだってことに…しておこう(笑) だってライブは生き物ですから、ええ!

 

その流れからの『D』はもはやテッパン。井澤さんの見せ場。フロアからも感嘆の声があがる。

ギターの主旋律と副旋律が絡む中で、ベースの強固たるラインが曲を強く引っ張っていく。




スネアの音で曲の展開を変えていき、こうぞうさんのギターの旋律がストーリーテラーのように歌い上げていく。ベースソロはがっつりと盛り上がり、さらに動きを大きくする井澤さん。昂ぶりがよくわかる。

 

チューニングをしつつ、武田さんがこんなことを話しだした、

 

「今回アルバムをだして・・・いろいろ歌も入れて…一番着地が見えなかったっていうか。作ってて、”これ…ホントにいいのかな?”って、思う瞬間が結構あったんですよ。」

 

いろいろ試行錯誤していたことがよくわかる発言。そりゃ今までやってないことをやってるわけだし、悩むよね、と。

 

「今までの作品とかだと、なんか確固たる自信があって。”これやったらLITEだし、かっこいいじゃん”って。だからエゴサしなかったんですよ。今回は、特に『Thread』とかね、歌とかラップとか入れてきた時に、ホントに着地がわかんなくって。怖かったんですよね、(アルバムを)出すのが。」

 

当時の不安な一面を口にする武田さん。

 

「俺さ、エゴサはするんだけど、自分の(完成した)曲は聴いてないの。こわくて聴けないの。ヴォーカリストはみんなそうなのかもしれないなって、初めてヴォーカリストになったんだけどさ(笑)」

 

巷のヴォーカリストってそうなのかなあ?(;'∀')

 

「そういうこともあって、まだ聴けないの。『Thread』とか出した時、ミックス(締切)ギリギリまでかかっちゃって。”なにがいいんだっけ?”みたいな。締め切りの前日とかに、俺が”ちょっとドラムをガラッと変えない?”とかって。」

 

そこまで悩みに悩んだわけだけど…、

 

武「こうぞう、ブチ切れちゃって(苦笑)」

こ「久々にキレました。LINEでね、LINEで(笑)」

武「…”ごめん”ってなった(苦笑)」

 

そりゃごめんってなるでしょ(;'∀')

そして今回のリリースについて、自身の決意を表したエピソードを話し始めた武田さん。

 

「飛び込みプールがあるとして。1mくらいの高さだったらさ、”水がある”ってわかるじゃない?どういう感じに”パシャン!”ってなるかわかるし。それがさ、20mの高さからチャレンジしてみたら、下にプールそのものがあるのか?もしかしたらコンクリートなんじゃね?って。なんかそういう気持ちだったんですよ。でも、ね…”もういいや、コンクリートでも”って思って(笑)。最後の時は…ちゃんと調べたよ?”ここはコンクリートだろうか?とか、”ここは土だろうか?”とかね。”プールだといいなぁ”って思って飛び込んだら、結果は…こうやってみんなが来てくれて、プールに”ぱしゃーん!”と着地できたなぁって思ってて。」

 

俗にいう『案ずるより産むが易し』ということだと思うんですよね。

 

「で、あの…だから言いたいことは”ありがとう”ってことなんです(笑)」

 

そういうことだったようです(゚Д゚)ノ

そんな感謝の意を込めながらいい話をした武田さん。いきなり話が変わって、

 

「全然違う話するんだけど(笑)。…最近あの、髪型変えようかと思ってて。」

 

はい??(;´∀`)

思わずフロアから”えぇーーー!”と驚きの声があがる。

 

「って言っちゃうと、ホントに変えなきゃいけなくなるよ(苦笑)」

 

あぁあ、言っちゃった(ぉ

 

武「もう10年くらいこの髪型なんですよ、伸ばしてから。その前はずっと坊主だったんだけどね。それでなんか…ワクワクしねぇなぁって。」

こ「ワクワクしない?」

武「ワクワクしないの。」

こ「ワクワクヘアーじゃないんだ(笑)」

武「そうそう、ワクワクヘアーじゃないの(笑)」

 

なんだよワクワクヘアーって(;'∀')

 

武「と、思った時に、これ10年続けてきたからさぁ、この髪型。また10年続いてたらさぁ、…もういい年だし、その時にもう変えられんねぇなぁって思ったりするわけ。」

こ「髪型ね?」

武「そうそう」

こ「髪型の話ね?」

武「うん」

井「で、(髪型)何にするとか決まってるの??」

武「ちょっとね、ぼんやりは決まってるんだけど。」

 

と、ここでこうぞうさん、

 

こ「そこは”コンクリート”じゃないんだ?」

 

鋭いツッコミでフロアがこの日イチの大爆笑(笑)

前の話を踏襲してるから、余計に笑いが(笑)

思わず武田さん、

 

「全部持っていくなよ(苦笑) こっからいい話するんだから。」

 

すみません、もう耳に入りません(違

でも武田さん、結局のところ、

 

「…(笑いながら)なんだっけ。」

 

話がもうわからなくなってきてた(;・∀・)

 

武「で、髪型を変えようと思った時に、10年後、髪がないかもしれないじゃないですか?」

井「物理的にね?」

武「物理的にないかもしれないじゃない?…で。」

こ「これ、何の話なの??(笑)

武「や、なんの話かっていうとー、このアルバムを出すみたいな時に、”次歌ってみよう”って思った時に、…バンドがない可能性もあるわけじゃない?そん時ね?…髪の毛そのものが。だから…今(あるうちに)髪型変えようって。」

井「あるうちにね。」

武「そうそう、あるうちに。…っていうことをさ、やっぱり20年くらいやったりするとね、思うわけですよね。20年・・・あと20年で…髪の毛あんのかなぁ?って。バンドあんのかなぁって思った時に、ちょっとコンクリートかもしんねぇけど、飛び込んでみようと思ったのが、このアルバムだったってことです。」

 

後で後悔するくらいなら、失敗したとしてもやってみよう、という気持ちで作ったのが今作品だった、ということで。

でも、なんか…うん…ねえ?(;'∀')

 

井「うまく締まってないよね?(笑)」

 

代弁ありがとう(笑)>井澤さん

でもそれには訳があって。

 

武「こうぞうにさらわれちゃったからなんだもん、だって(笑)」

 

おいしいところを全部持って行ったこうぞうさん。

 

こ「すみません(笑)」

 

いや、そこは謝らなくていいと思うし、むしろオイシイ(笑)

 

と。今回のライブの見せ場があったわけで(違)

いやいや、本職は喋りじゃないしね?(;・∀・)

それを払拭するように投下されたのが『Ef』。がっつりキラーチューンを放り込むと、一気にフロアが沸き立つ。

そこからは一気にフィニッシュへ向けた雪崩こみへ。

『Breakout』のギターリフが奏でられ、力強いサウンドともに、スネアの軽快な音が弾き飛び、沸き立った熱気を落とすことなくジリジリとエネルギーをさらに蓄えていく。

そしてシンバルのカウントと共にギターのフレーズが紡ぎ出されていく。

『InfiniteMirror』でエネルギーを一気に放出していく!鋭く躍動する音と、それを創り出す4人の全身全霊の姿がかなりエモーショナルに映り、自然と見てるフロアの一人ひとりにも力がグッと入っていくようで。おのずと湧きあがる雄たけびは、抑えられない衝動の果てに放出される生理現象。一瞬の刹那に、誰もが食い入るようにステージを刮目する。


ラストはアルバム曲『LeftUnsaid』で。アルバム曲のラストトラックを配することによって、この物語のピリオドをしっかりと印象付けていく。

 

ひと時のち、アンコールの手拍子に乗って、メンバーが再び登壇。しかし少し苦笑いを浮かべて登場してきたのだけども…?

 

武「拍手が終わりそうなアンコールだね(苦笑)」

 

いや、多分出てくるタイミングをうかがってただけかと(;・∀・)

そのタイミングをどうするかをメンバーも思っていたみたいで。井澤さんがそれを説明する。

 

井「あの…拍手の波みたいなのがあるじゃないですか?それが落ち着いて、次の波で”(ステージへ)行こう”って話してたんですよ。大阪のお客さんたち、めちゃめちゃ波が一定で(苦笑)”…いつ行こうか?(;'∀')”みたいな(笑)」

 

で、結局、

 

井「(拍手が)揃った瞬間に行きました(笑)」

 

長すぎてもだめだし、短すぎるのもなんだか違うし。お客さん同士が示し合わせてるわけではないからね(;'∀')

 

武「明日から3連休・・・3連休じゃんね?もうなんか…忘れちゃいましょうよ?明日なんて(笑) 最後まで楽しんで、ありがとう。」

 

感謝の意を三度伝えた武田さん。そして放たれるのは、LITEのキラーチューン『Bond』。武田さんのギターリフがループし、重ねられていく。こうぞうさんの音がさらに重ねられ、どんどん音が厚くなっていく。ハイハットの刻む音と、エフェクトされたギターの音がなくなり、単音のリフだけが流れた次の瞬間、ドラムが大きな音を弾きだし、山本さんが椅子の上に立ち大きく両手を上げる。その姿にフロアから大きく歓声があがる。

・・・でも山本さん、立った場所が不安定で、大きくのけ反ってた(;・∀・)

 

やっぱり『Bond』をライブで見てると、山本さんと井澤さんのリズム隊のパワフルさが全面に出るので好きだなぁと(*´▽`*)

でも…ラストのドラミングみてると、山本さんホントに振り絞って叩いてる感があるんだよなぁ(;'∀')

だから、曲の疾走感も出てて、好みの感じに思えるんだろうな、と。

 

アンコールラストは『ContemporaryDisease』。3人がドラムの方を向いて、ハイハットのリズムに合わせて曲に入るんだけど、

 

ジャジャン!ジャン!

 

と、音を出したものの、山本さんがどうやらズレたみたいで、

 

山「ごめんなさい(;´∀`)」

 

と、一瞬音がなくなり、立て直すところもあったりして(;・∀・)

これもまたライブだし、良き良き(^ω^)

そんなこんなでLITEのライブは終演。

 

とりあえず物販でLPを…買いました(笑)

メンバーが物販に出てきていたこともあったので。しかも全員(;'∀')

フォロワーさんによると、東京公演はメンバーは物販に出てきてなかったとのことで。いや、もう、マジでLP売ろうとしている熱意は伝わる(゚Д゚)ノ

私はLP民なので、買うことにはなんら問題なかったので。サインもちゃっかりいただいちゃいました(*´ω`*)

 

 

 

さて。ここからは全般的な感想というか、話を聞いてて思ったことを書いてみるぢっけん。

 

冒頭にも書いていたように、今回のアルバムは、あまり聴かずに今回のライブへ行ったわけなんだけども。

今回のアルバムに関しては、フォロワーさんの中でも結構賛否が分かれてたところがあって。

このライブ、結局1時間45分くらいあったんだけど、体感として30分くらいしか感じなかった。それだけ没入してたんかなぁという感じもあったのかな、とか。

ただ思ったのは…今回のアルバム曲は通常のライブハウス向きじゃないかなぁ、と。特にライブを見てて思った。

音はいい。突発性難聴持ちの私が、耳栓なしでも全然大丈夫なくらい、バランスもよくて、でもサウンドの爆発力もあって。…これは梅田Shangri-laの音響スタッフさんが、マジで素晴らしいの一言だと思う。

(確かjisueのライブでも絶賛されてたからね。)

でも…なんかもったいない気がしてる、いろいろ。なかなか難しいかもしれないけど、VJとかつけたら、もっと面白いんじゃないかなぁって思ってる。そんな会場あるかなぁ…META VALLEYとかいいかもね。ステージ後ろのLEDパネルめっちゃデカいし。

 

そして何よりも、ライブ全般を見てて、随分迷ってるんだなぁって感じたかな。なんだろう…サウンド的に?スタイル的に?

今回の東阪のライブは、トライ&エラーの反応を確実にするための場だと思うんだけど…、振り切ってなかった感じがしたかな。

第二ピリオド(DarkBallet~GhostDance)の時に、個人的にそう思うとこがあって。

私自身、前年の9月のRUSHBALL以降、LITEのライブは見れていなかったので、”久しぶりだから、自分がついていけてないだけかぁ”って思っていたんだけど、なんとなくそうじゃないなぁと思いながら。

それが確証に変わったのは、武田さんのMCだった。

 

もちろん今までLITEとして、してこなかったことを取り入れてるから、不安になるのはもちろん当然だったと思う。流石にラップはビックリしたけども(笑)

それに対して、今までのファンがどういう反応をするかも気になるのは当たり前のことだし。

だけど…、個人的にはもっと胸を張ってバァアン!ってやってほしかったかなぁって。武田さんだけじゃなくて、全体的に心持ち畏縮してる感じが見えた気が…した(;´・ω・)

 

はっきり言って、私らファンなんて好き勝手に言えるよ。だってそこに責任なんて伴わないんだから。でも本人らは違うからね。それに長く活動してるからこその葛藤もあると思う。これが活動3,4年くらいのバンドだったら、そこまで思わないかもしれないけど、20年も活動してると、良くも悪くも”バンドのイメージ”というのが確立してしまっているところがあって。次のステップとして、”踏襲する”か”変化をつける”かで、悩みはつきないと思う。でも、悩んでるだけじゃわからんこと多いしね。実際に出さないとわからんことも多いだろうし。その一つの答えが、武田さんのMC(飛び込みプールの話)なんだなぁって。

 

今回のライブは一つの試金石になるんだろうなと思ってる。多分本人たちの中でも、手ごたえとして感じてることも多くあるはずだし。”進化”なのか、”多様化”なのか、それとも…。次のライブでは、その答えが出るのかな?それとも海を渡って、もっと変わるのかな? 楽しみと不安は紙一重。少なくとも動向に目を離すことは…できないね(=゚ω゚)ノ