1981年のマーゲイトというイギリス東南部ケントにある海外の町を舞台にした、サムメンデスの映画「エンパイア オブ ライト」を観ました。この町自体あまり変わっていないので、40年前といっても、今との差は感じませんでした。サムメンデスは、アメリカンビューティーの監督で、このエンパイアオブライトは、お母さんから聞いた話からヒントを得たとか。


ドリームランドという古い遊園地も、まだ健在で夏の間は開園しています。


海岸前の大通りを封鎖して、クラッシックカーやベスパを走らせていたけど、映画でそのシーンが出ていたのは人種差別集団スキンヘッドが行進しているシーンの一瞬でした。


撮影中の夜は、警備員が暗くて寒い中孤独に、電気もない小さな電話ボックスみたいな待機場所でひとり映画のセットを守っていて、この映画を作るのには、すごい努力がかっているようです。




主人公に魅力がない、恋愛の設定が気持ち悪い、など新聞系メディアの評論家からは酷評が多いようですが、現実的で、ちょっとしたことで情緒不安定になったり、総合失調症になったりするという、人間的な感情の動きが出ていて、そういうところを隠さず出している主人公が魅力的でした。


一般の人のレビューが増えてきたら、評判が変わってくるもかも。


この主人公は、今80歳以上、若いスティーブンという可能性に満ちていた男性も今は60歳以上になっていると思います。今は、どんな風になっているのかなと思います。