MTBにおいてクロモリチューブセットを供給しているメーカーはタンゲかレイノルズくらいになってしまいました。
タンゲすらもう全然見かけなくなってしまったので現実的にはレイノルズくらいしか手に入れられません。

現在は各フレームメーカーとも自社のフレームの性能要件を満たすようなオリジナルチュービングを作ってもらってるので、レイノルズを使用しようとすら思っていないようにも見えますが、わざわざ既製品のチューブセットを使用しているフレームは、はなからそのチューブの持つ乗り味をこそ必要としているので、レイノルズの良しを可能な限り引き出していると言えます。

実際に乗ってみるとこの2台のバイクにある独特なスムーズさはとてもよく似ています。
スムーズでしなやかで雑味がなくまろやかなフィーリングはレイノルズ520の一番の特徴です。
最近のクロモリは剛性感を優先して硬めなのでこのようにしなやかさが前面に出てくるバイクは貴重です。
しかしながら前後ブーストアクスルやテーパードコラムによって剛性が必要な部分の逞しさは十分以上です。