新型DEOREが発表されました。
今回のDEOREはある意味シマノ の根幹を担う存在として並々ならぬ力が注がれたと感じます。
その際たるものが、10速、11速、12速の三種類を同時に開発してきたということです。
もちろんメーカーの思惑としては、完成車に採用されることの多いグレードのコンポなので、メーカー側の都合に極力合わせることができるようにレガシー規格である非マイクロスプラインハブの使用を可能にすること、段数が増えると高価になるリアスプロケットの価格ダウンもあったために作り分けてきたのだと思います。
 実際、マイクロスプラインのハードルは高く、ライセンス生産を許されたブランドが少ないですし、そもそも高価なブランドだけですので、完成車に取り付けようとすればシマノ の製品を使用しなければなりません。
これも実は高いのです。完成車のハブって下手するとリアハブ1000円しないと思うので、リアハブに5000円とか使えません。
だからマイクロスプラインのコンポは完成車につきません。
SRAMはNX EAGLE、SX EAGLEが通常のフリーボディに対応しているので完成車に採用しやすいです。

 で、DEOREですが、間違いなくコンポ入れ替えで購入するならば11速でしょう。
11から51Tと非常に幅広いリアスプロケットを今までのフリーボディで使用できます。
リアディレーラーは今までの11速のものの手直しではなく、12速シリーズの手直し版なので、変速のスムーズさや確実さは非常に高いものになるでしょう。
 クランクアームも中空っぽいので性能は十分でしょうし、なんと言ってもブレーキは上位モデルキラーな仕上がりになっているように思います。重量がXTRとそんなに変わらないんですよ。パッドが同じものならば、基本的な制動力は同じなので、あとはコントロール性やタッチなどの違いになります。
 全体的に素晴らしいものなんですが、ここまでくると私が自分で使うのもありかなと思うのですが、一つだけ問題があります。
それはやっぱり重いってことなんです。
特にリアスプロケットとリアディレーラーはもっとずっと軽く無いとダメです。
 バイクの操縦性、アクションに対する敏捷性を十分にするためにはリアエンドが重いのはダメなんですよ。
だから、DEORE11速だけじゃなく、これのXTグレード相当のものが欲しいです。
際アクリアスプロケットだけでもいいので、マイクロスプラインじゃ無いリアスプロケットを用意していただければ普及するのになと残念な気持ちもありますね。
リアディレーラーは12速のものをそのまま使用し、シフターだけ新たに作ればいいだけのはずなんですよね。

と、いうことで、私一押しコンポは存在しないXTグレードのリアスプロケットでした。450g以下が望みです。