現実的にパンプトラック 用のバイクを新たに購入するというのは厳しいものがあるので、今日は今持っているバイク、もしくはトレイルライドと両立できそうなバイクについて考えてみましょう。
現在大手MTBメーカーが販売しているMTBはレース専用車と言えるモデルを除けば全部トレイルを走るということを考慮に入れております。
それはハードテールもフルサスもです。
フルサスは、ストロークごとにかなり特性が違うので、今日はこちらには触れません。
アドバイスするならば前後ショックはロックアウトした方が良いということです。それ以上は触れないでおきます。
では、ハードテールについて書きたいと思います。前後リジッドバイクの場合は椅子を下げるだけでオーケーです。
逆にいうとそれくらいしかやれることがありません。

ハードテールの場合ですが、まずはシートを最大限下げましょう。
腕と足の伸縮を最大限使用して走るのがパンプトラック の基本です。
腕だけでは大した加速ができません。7割脚で加速します。
加速するためには可動範囲が大きく取れる必要があります。
つまり理想的にはシートを大きく下げるために、トップチューブも低い方がいいのです。

実はハンドルポジションは低い方がいいです。
これも腕の伸縮を最大限活かすためで、低ければ低いほどプッシュが強く入ります。
トレイルバイクはハンドルポジションが低めに決まってくるものなので、これはそのままでいけると思います。
タイヤの空気圧はパンパンに入れます。
路面が平滑であり、出来るだけ転がり抵抗を低くしたいからです。
タイヤに吸収されては困るのです。
同様の理由でサスペンションはロック一歩手前のポジションで使うのがオススメです。
全く動かないのは良くないですが、過度に反応する低い減衰力も良くないです。
ロースピードコンプレッションはガチガチにした方が良いです。
漕がないのでドライブトレインはなんでもいいです。
ブレーキも同様に使用しないのでなんでもいいですが、ちゃんと調整してドラッグのない状態にしておかなければなりません。
ほんのちょっとの抵抗もただただ体力を削る要因になりますのできちんとメンテナンスしたバイクで走るべきです。
写真の2台のバイクのようにタイヤの太さを変えることで29インチ相当から27.5インチまで切り替えられるバイクはいいと思います。
タイヤの直径が小さい方が加速が鋭いですし、バイクをプッシュするときの重さもかなり変わります。
タイヤの直径は小さい方が楽なので、26インチバイクを持っていればそれを引っ張り出すのが一番良いと思います。
でかいホイールのバイクの場合はリアセンターが短い方がいいです。
ヘッドがあまりにも寝ているとフロントのプッシュが入りにくくなります。
フォークのストロークはせいぜい5インチくらいまでで、登れるバイクの方がパンプトラック に向いているという感じです。
意外かもしれませんが、下り用のハードテールよりなんでもできるバイクの方がセットアップしやすくなりますよ。