この2台、一見似通ったスペックでございますが、バイクを作る際の糸が違っており、その意図を読み違えると後々痛い思いをしたり、性能を生かし切れなかったりするんです。

まず、どちらも27.5+のセミファット、フォークの銘柄も一緒でエンド規格も一緒です。
違うブランドが作った同様のハードテールを言うことができるかと思います。
では、隠されたコンセプトはなんなのかと言いましょう。

それは、29インチを基準にバイクを構築したのか、27.5を基準にバイクを構築したのかと言うことです。
言い換えると、29インチホイールが履けるように作ったのか否かと言うことになります。
KONAは29インチを前提に構築したバイクです。だからもう1セット29インチホイールを持っておけば、クロスカントリーレースで優勝を狙えるようなバイクにすることもできます。
逆にGROWLERは27.5いんちホイールしか履けなくした分フォーク肩下寸法を短くして、その余裕分でストロークを限界まで長くしたバイクです。
シルエットは大体一緒でも、バイクを構築する上での選択が異なっているので後々できることが異なります。
カタログを見ただけじゃわからない真実が店に来ることによってわかるときもあります。