ちょうど良いところにHONZO CRが入庫したのでBIG HONZO CRと走り比べてみました。
フレーム的には実は全面的に新しいのがわかりますよね。ヘッド付近なんかHONZOよりもPROCESSの方に近いんですよ。
よりうねうねとした造形になりました。
それと同時に見た目にも低重心になったのがわかります。
同じSサイズですがトップチューブ、シートステイのいちが下げられています。

この2台同じフロントフォークなので乗り比べはかなり正確にできました。
非常に重要なのはこの2台のジオメトリーの違いによる操縦性の違いです。
根本的に重心点が変わっており、バイクの動きが全然違います。
HONZOは足の裏とリアタイヤの直結感が非常に印象的です。足の裏の動きに送れなくリアタイヤが動くのはちょっと感動的です。29インチとは思えない速度で反応します。
前後バランスという点ではリアとフロントで敏感さに差があるので、何らかの方法で調整が必要に思います。
今回はフォークのストロークを10mm伸ばしてチャージャー2.1ダンパーを入れるので、おそらく同調できると思います。ヘッドが立っているということも操縦性のちぐはぐさに悪影響を及ぼしている感じです。
話は変わりますが、実はアルミモデルはもっと一体感があるんです。カーボン独特の軽くて硬い感じがリアの早い動きに影響していると思います。
BIG HONZO CRはより寝かせられたヘッドアングル、伸ばされたリアセンター、さらに重心位置を下げていることによって、もっと安定方向の動きを見せます。
フォークのストロークが10mm長い、タイヤが太い、直径が小さいということもあって、荒れたセクションを高速で走るとかなり落ち着いていることがわかります。
リアセクションの硬い感じもありません。こっちはしっかりしなります。
コーナーリングも明らかにこちらは重心が低く安定しています。これはタイヤの直径差も効いているかもしれません。
ペダリングはHONZOの方が軽いですが、しなりを生かせるBIG HONZOの方が長距離は有利に感じました。
文字通り飛ぶように走る、非常に軽いHONZO CR、もっと地に足が着いたBIG HONZO CRという感じです。
非常に高いスキルがあればHONZOの性能を引き出せますが、一般人はBIG HONZOの方が安心して速度を出せるでしょう。