アシストのレスポンスが鈍いと言われているシマノですが、実際はライダーができることとできないことを知り尽くした上で、あえて一漕ぎめより二漕ぎめに大きな力を出してくる、それもクランクとフロントチェーンリングが連結していないので、二漕ぎめがうまくできなかったとしてもアシストシステムが理想的な力を出して前に進んでくれるので、急坂での再発進が大変上手なんです。
これをプログラムしたソフトウエアの担当者とクランクとチェーンリングを切り離す決断をしたメカの人はよく分かってらっしゃると思います。
この制御は本当に素晴らしいです。
一旦ペダリングを初めてしまえばどこのシステムもたいした差がないので、ペダリングを断続した時の制御が各社違うのですが、それすら人間が慣れてうまく扱えるようにすぐになるので、究極的には車体そのものの完成度が全てを決めると思います。

さて、パワーアシストの段階ですが、シマノで言えばハイモードはウイリーするほど力が出るのでよほど楽をしたいと思わない限り使わなくなりました。急激に大きなトルクが出るので自転車がピッチングを起こすのもライディングを難しくする要因です。
ノーマルは非常に優秀でこれが一番オールマイティーです。バッテリー的に心配がないのならばこのモードがいいですね。
エコは私が一番使っているモードです。ハイが200%、ノーマルが150%、エコで100%のトルクが上乗せされると言って良いです。
つまりエコでも速度があまり出ていない状態では自分の力が2倍になるくらいはアシストしてくれます。
上りを登る力が半分でいいというのはものすごくでかいです。
前回はずっとノーマルで行ったので100kmあたりでバッテリーが切れましたが、次回は終始エコモードで行ってみたいと思います。
150km走れればどの山道でも走り抜けることができるので、大きな期待を寄せています。