春に大観荘で行われたサイクルシンポジウムで私は松島の浦戸諸島の素晴らしさを語らせていただきましたが、実際にバイクを持っていきましたのでちょっと紹介させていただきます。

皆さんが普段松島から見ている景色の大部分を占めるのが、実は奥松島の宮戸島(島ではない)をはじめとする人が住む島々でして、そのうち塩釜市(松島町ではないんです)の浦戸諸島 桂島 野々島 寒風沢島 朴島 の4島があります。

塩釜港のマリンゲート塩釜から定期船が出ており、島に住む人々や島で働く人々が毎日乗っているのです。

その際に荷物もいっしょに運ぶので自転車の運搬も可能となっております。自転車運賃片道350円です。

30分ほど乗ると第一の島 桂島に到着です。
桂島は浦戸諸島唯一の海水浴場のある島です。
よってもっとも観光開発されているともいえます。

浦戸諸島は丁度、松島から見た場合防波堤のような位置にあるために、東日本大震災の時には大変な被害にあいました。
20数年前に仕事で一年間通っていたので、当時と現在の違いにはちょっとショックを受けました。建物などの被害もひどいですが、子供が全くいないのです。
以前はそれなりに活気があった島も、今では老人と工事関係者、あとはNPO法人の人くらいしかいません。
非常に残念に思いました。

ただ、もともと舗装路が少なかった島々は、島の人たちの生活道路がほぼオフロードで、軽トラしか走れないような過酷な道ばかりなので、MTBで走るには最適なのです。

それも普通に1km以上続くシングルトラックなどで、相当走りごたえがあります。

この島々には各島間の無料渡し船がございまして、一度どこかの島に渡ってしまえばあとは渡し船で移動できます。
当然自転車も積んでもらえますよ。


実は寒風沢島は、本土と100mくらいしか離れていない島なんです。
その気になれば泳いで渡れるでしょう。流れ速いですが。

各島の船着き場には以前にはなかった、しっかりした建物の休憩所とトイレがあります。
写真は載せませんので、ご自分で行ってみてください。

以前は島のカキ剥き場で生カキ買って帰ったものですが、最近は衛生面の関係上、一見さんが買うのは無理みたいです。


島と松島の間は内海になり、まるで瀬戸内海のように波が無い部分があります。
その景色の美しさは時間を忘れてその場にずっと佇んでしまうほどです。


寒風沢島には新選組の土方歳三が隠れていたり、遊郭があったりと非常に面白い歴史もありますので、そういう意味でも行ってみる価値のある場所です。
そして、そのポイントポイントはすべてオフロードでつながれているのでマウンテンバイクで回るのに適しています。
来年季節の良い時にツアーを行いたいと思っています。


船でしか行けない、島巡りアドベンチャーでありながら、日帰りできるのが浦戸諸島の魅力です。
それも、島の人たちに紛れて観光船ではない定期船でいけるので、とても面白いんですよ。