どちらも私が普段乗っているバイクです。
そしてどちらもリジッドフレームで下りを得意としているバイクになります。
一般的に言われている26インチのほうが小回りが効く、アクションがしやすいと言うのが体感できるのかどうかもう大分前から私の感覚としてありますが、結論から言うと最新の27.5インチと進化の止まった26インチでは、27.5インチのほうが全てにおいて上になります。

写真で見ても明らかなように26インチのほうが一回り小さいですが、その見た目どおりの印象を受けるかどうかと言うと実際は違うのが面白いと思います。

結局タイヤがグリップしなければ曲がらないと言うことを考えると26インチではそもそもグリップ力が少ないので、小回りを利かせるための非常に強い旋回力にタイヤが耐えられないのです。すなわちタイヤが滑って曲がる力を失います。
27.5インチでは、
26インチの限界を超えた横Gをかけることが出来ます。そういう訳でそれだけのスキルがあれば27.5インチのほうが曲がれてしまいます。

カッティーもホイール小さい方がやりやすいと思われがちですが、実際はフロントタイヤのスタビリティーが重要でして、27.5の方が安定している為にリアタイヤのみ加重を抜くという技術がやりやすく、結果として27.5インチのほうがオフロード上ではやりやすいです。

よく言われるフロントの上がりやすさですが、今となっては27.5インチも26インチもリアセンターの長さは一緒ですから、実際問題同じ力で上がります。
この2台では27.5インチのほうが車重が軽いため26インチよりも上がりやすいですね。気をつけなければならないほどです。

根本的な取り回しですが、これは確かに小さな26インチのほうが山の中では邪魔にならないかもしれません。
しかし微々たる差のため、実感したことはありません。ホイールベースが一緒、ハンドルバーの広さも大体同じです。

それでいて27.5インチは大きなホイール外径を活かして、路面のでこぼこを踏み越えていく性能が高く、根っこを斜めに踏んでも危険なことになりません。
タイヤがグリップする為にブレーキも良く効きますし、急坂の急コーナーなど一見取り回しが重要に感じますが実際はタイヤのグリップこそが重要な場面ではよりグリップのあるバイクのほうが走れます。そういう意味ではファットバイクは急坂最強の乗り物です。

自分も一人で乗る、トレーニングライド以外で26インチに乗ることはありません。
実際に凄く不安定で攻め込んだつもりにはなれるのですが、29インチあたりと一緒に乗ると話にならないほど遅いです。

話は変わりますが、どんどん新しい規格が出てきてる今の状況を業界の陰謀といっている方々がいらっしゃいますが、本当に陰謀ならば5年に一度くらいのスパンで新しい規格が登場するはずです。
実際は全く逆で、このようにバンバン新しい規格を乱発されると、一つ一つの規格で一儲けできたはずなのにユーザーが目を廻してしまい、逆に買い控えが起きて全然儲けられなくなってしまいます。

ぶっちゃけ業界はちゃんと順を追って新しい規格をぶち込んで欲しいです。
あくまでもレースの機材である為に、よそより優れたものが出来ればすぐに市場に投入する、そういうレースで勝つことが全ての業界であるのがいけないんですよ。