
仮組みの段階を脱し、納車段階に入ってテスト走行をしてみて、表題のようなことを思いました。
もし、10万円で出来るだけ後悔のない楽しめるMTBを買うとなると、このバイクにするなと。
現世代のKONAはそうとう攻めたジオメトリーを採用しており、このエントリーグレードといってもいいFIRE MOUNTAINでさえ、キレキレのハンドリングを持たされています。
はっきりとしたフォワードジオメトリーなので、コーナーでも懐を深くしてフロントタイヤへ余計な加重をかけないようにして乗ると、素晴らしい前後バランスと余裕のフロントグリップを発揮して高性能車といっていいほどの走りを見せてしまいます。
サスペンションフォークのサンツアーXCRも2016モデルでは実際文句の付けようが無い動きをしてくれちゃうので、ちょっとビックリしました。ROCKSHOXで言えばRECON SILVERくらいのレベルに感じます。
ブレーキのテクトロも私も毎日乗っているKONA MINUTEに採用されているので知り尽くしていますが、制動力、タッチ、コントロール性共になんら不満を抱くことが無いレベルの製品ですよ。
そういう要素が合わさって、このバイクは驚くほど良くできたバイクとなっています。
上手く設計されたフレームに、価格以上の性能のパーツを組み合わせ、26インチバイク並みの機敏さと27.5インチの持つ安定性と乗りやすさを同居させたバイク、やっぱり10万円帯の完成車で選ぶならこのバイクが一押しですよ。ジャンプもそうとうに飛べますし。