約1ヶ月ぶりに本気出して乗ってきました。
やっぱりフェリーの中でうつされた風邪が結構酷くて、心肺機能が全然駄目でしたが下りはオーケーでした。

このフォーク届いた直後に3ポジションアジャストのCリングが吹っ飛んで ミディアムポジションの位置がわからなくなったので、使ってないんですが、そのうち玉を買ってちゃんと直したいと思います。
初期不良だから頼めばもらえるでしょうが、今後もこういう些細なことが起きる可能性がありますので、専用部品でなくても良い部分はまとめ買いしてストックしておいた方がいいでしょうね。

さて、このフォーク前回走行時は完全にセッティングを間違っておりました。
なんか調子悪かった理由がはっきり分かりましたので、今日走ったのはとても有意義でした。

何がおかしかったのかというと、2016から今までのDポジションに相当するオープンポジションのろースピードコンプレッションを20段階に調整できるようになりました。
この調整機構を舗装路を適当に乗って合わせていたのがいけなかったんです。5クリックほど入れていたのですが、これによってコーナー導入時などに私が無意識に行っているフロントへの加重移動でフォークが十分に沈み込まず、突っ張った感じになってフロントが全くインに向かなかったのです。
舗装であれば路面の強力なグリップによってコンプレッションがかかっていようとガッチリグリップし、強い横Gが発生するので結局フロントがきっちり沈んで調子よく曲がれてしまいます。
しかし、路面のグリップが低いダートでは荷重移動でフロントが沈まないことにより、フロントがアウトに逃げ続け全然曲がれません。
これが全然駄目だった理由です。
今は0クリックになっています。
私のようなこのフォークを使うには体重も軽く、技術的にもヘナチョコなライダーでは、減衰力は最弱で十分だったんです。

で、セッティングがバッチリになった後は凄かったです。台風の影響で最近では見なくなった非常に荒れた路面の連続ギャップでのストロークが素晴らしいんです。
交換前の非カシマのFLOATはこういう場所ではストロークに引っかかる感じがあり(今日はじめて知った)若干ですが沈み側でごつごつ来て進路が乱れたりしていました。
今度のフォークはまさに全く摩擦というものが無いようにストロークします。ただ純粋にダンパーの減衰力のみで路面のショックを吸収していくんです。
これは感動ものですよ。吸収力そのものも素晴らしくストロークはやっぱり使い切れませんでした。サグはバッチリ深めにとって有るんですが。

もう一つ素晴らしいのはスプリング特性です。
乗っているときに感じるのはまるでコイルスプリングのフォークのようだということです。
エアー式はエアースプリングそのものにちょっと減衰力があるために、沈んでから一拍おいてから伸び始める特性がありますが、このフォークはそれが無いように感じます。
その為にオフキャンパーの荒れたコーナーでは、今まではアウト側にズズズと滑り出していたところでも、完全に路面を捉え続けます。常に一定の圧力で路面に接していることが出来るから可能なことです。

結果、頭でイメージしていたライドがそのまま可能になりました。
こうなるともうテレビゲームですよ。バイクは常に完璧にフラットでグリップも常に一定、進路が乱れることもありません。
その為に自信を持って思い切り行くことが出来ます。
こんなに機材が良くなってしまうと、良いんだか悪いんだか分からなくなりますが、走っているときは最高に気持ち良いのでやっぱり良いのだと思います。

2016年はダンパーがカシマも非カシマも基本同じ(オープンにアジャスト機構がありますが、私は開放で使っているので一般人にはいらない)なので、摩擦が存在しないように感じる割合が減りますが、どちらを買っても満足できることは間違いありません。