前回の赤倉温泉スキー場走行より導入したブリザードはフロントサスペンションが搭載されています。
これが、赤倉では悪さをして走行に支障をきたしていました。
具体的に言うと、雪の路面を走ると前輪が雪に刺さりたがります。
雪に埋まってしまうとフロントタイヤに抵抗が発生し、その抵抗に反応してサスフォークが縮んでしまうのです。
雪に埋まってフロントにつんのめり、さらにサスフォークまで縮んでしまうのでもっとつんのめります。
その為に操縦バランスが著しく崩れてしまっていました。

初走行だったので、サグのみ合わせて、減衰力は土の路面を走るセッティングでした。
それでは敏感に動きすぎるのですね。

今回の走行には縮み、伸び側ともかなり強めの減衰力で臨みました。
感覚としてはモトクロッサーとロードレース用のモーターサイクルのサスペンションくらい違います。

一瞬の加重変化や路面からの入力に対して鈍くしました。微振動はどうせタイヤで吸収するから全く問題ないですし、何よりフロントが刺さっていってもフォークが反応しません。
ジオメトリーが変化しません。
だったらロックアウトすれば?と言う問いに対しては、サグをとった状態の長さで留まることが重要なので、ロックではうまくないと答えます。サグは20mm程度ですがこのくらいは沈んでいた方がハンドリングが良いのです。

反応が鈍いと入ってもサスは着いてますので、その恩恵はたっぷりありました。
ファットバイクは新しい発見が沢山あるので、乗っていて楽しいです。

冬の自転車アドベンチャーには欠かせない存在になりました。