ちょっと部品が変わってますが、今年2台目のMUKLUK Tiです。
ファットバイクのフレームに求められるのは、第一に剛性です。
非常に重たいホイールからの入力を受け止めるガッチリした剛性が重要です。
次は軽さですね。とにかく重くなってしまうファットバイク、可能な限り軽いことが大事です。

だから、私は根本的にクロモリは向いていないと思います。
クロモリでは剛性を高めると重量がかさみますし、軽く作ると剛性が不足します。
そして何より、フレームそのもののしなやかさはそんなに感じません。
このバイクはチタンですが、非常に軽いということはすぐに分かりますが、フレームがアルミと比べてどれくらいしなやかかはしばらく乗らないと分かりません。
もちろんオーナーになればじわじわとそのしなやかさが伝わると思いますが、タイヤそのもので衝撃の大部分を吸収してしまうファットバイクの場合、フレームが硬かろうがとにかく剛性があったほうが良いですね。
その店でもこのチタン、剛性は十分で、フォークもアルミになって剛性を大幅に増したため、ハンドリングがとても正確になり大幅に操縦性が良くなりました。
猛烈に高価なバイクであるため、良いのはある意味当たり前、それ以上に持っているだけで満足できる細部まで綺麗に造り込まれたフレームこそが特徴です。



フレームにねじ込まれているネジはほぼチタン製、コンポはX0、X9のミックスです。
SRAMはX9以上のグレードは本当に良いので、一度使ってみる価値はありますよ。
単品で買うのはなかなか難しいほどの高価なコンポなのが、玉に瑕ですが。


アラスカの極寒の中を走るバイクなのでブレーキはピストンシールが凍るのを嫌って機械式がついてきます。なので、ブレーキのみ交換してあります。あとは意味の分からないサスペンションシートポストとシートも交換してあります。

チタンバーもあとからつけてますが、これは素晴らしいです。乗ってすぐに分かるほどマイルドです。カーボンバーは硬いけど腕にショックが来ない。というものですが、チタンバーはとにかくマイルドです。31.8クランプなので剛性も十分なので別に力が逃げたりしません。高価ですがそれだけの価値があります。