東北のトレイルの特徴は、路面が荒れている事です。
こっちには里山がいくらでもあり、そこには以前はたくさん生活のための道路があったものの、ここ最近は山にはいる必要がなくなり風化してしまった道路だらけです。
確かにハイカーや登山者が利用する道もありますが、それはトレイル全体からみれば1パーセントにも満たないでしょう。それほど山だらけなんです。
MTBで山を走りたければ、はじめに道をまた再び通れるようにしなければなりません。草を刈り、倒木を除去したりします。道そのものを作り変えたりはせず、基本地形はそのままにします。
地元の人ですら山にはもう入りませんので、荒れてるとかそういうレベルではなく、タイヤが転がるかどうかって感じです。
だからより大きなホイールの方が絶対にいいのです。26インチではギャップに引っかかってしまうところ、29ならばタイヤが転がってくれる、そういう部分が非常に重要になってきます。
特にイノシシは土を深さ30cmくらい掘り起こしてしまうので、道は穴だらけで非常に危険です。
私がトレイル探索ように6インチのフルサス27.5を導入してるのは主にイノシシ対策用です。
里山は古来から人々が手を入れる事でコンディションを保ってきたので、ここ数十年で人が入らなくなって荒廃してきています。
国産材が見直されて林業が盛り返してきてますが、炭の利用がなくなった今、広葉樹の山は放ったらかしになっているので、山の手入れもしつつ、自転車で走らせて貰おうというのが今後いい方法ですよ。
私はそのために森林インストラクターになりました。
別にハイカーのための道を走らなくても東北にはいくらでも山道がありますからね。