今年辺りから山で遊ぶためのAllMountain用のリジッドバイクに29erが登場しましたね。
当店でも販売しましたので、当然私も乗ってみています。
そして、XCや距離を走るジャンルで無敵の29インチもAllMountainに関しては26インチのままで行っているモデルもあることから、実際どちらがいいのか難しいジャンルなのかもしれません。

KONAは今年まで好評を博していた26インチモデルであるSTEELYをあっさり廃止して、29インチモデルを拡充するという行動に出ています。
つまり、AllMountainは29インチの方がよいと判断したのでしょう。

クロモリモデルのHONZOはスペックアップして継続、そしてアルミのTARO(太郎)が追加されました。こちらは今までのSTEELYと同じくらいの価格で、スペックは明らかに上がっている魅力的なモデルです。
29インチとしては限界近くまでリアセンターを詰めてあるので、コーナーリングのもっさり感も非常に少なく、マニュアルが出来る数少ない29インチバイクです。
ただし、26インチと違い限界がメチャクチャ高いので、どうしてもオンザレールでの走行になりますね。
KONAの最新のジオメトリーは29インチモデルに適しているようで、KONAの29インチの操縦性は非常に素晴らしいことも大きいと思いますが、HONZOはかなりアクションを楽しめる29インチのバイクです。なので、TAROもかなり良いのは間違いないでしょう。

それに対してCommencalはあくまでも26インチで行くようです。
RAMONES ALシリーズはフレームを新設計してきました。
横方向には今以上にしっかりさせ、縦方向にはある程度力が逃げるようにして路面からのショックを弱めるつもりのように見える変更です。これによって軽量化も出来ているようです。
Commencalの身上はその素晴らしい一体感のあるハンドリング、とにかく低重心でシャープな切れを見せてくれます。
そして2013RAMONES AL1はフォークを150mmとラベルにアップし、コンポをDEORE 2×10(クランクに新しいのが出るのでしょうか?)になっています。
その分価格が上がって15万近くになりましたが、買った瞬間に完結しているほどの完成度になっていると思います。
個人的にはリジッドに150mmは長すぎだと思いますが、上手く御し得ているのかもしれません。これは早く乗ってみたいバイクです。
26インチの良い所は、とにかくその運動性能の軽さです。ヒラリヒラリと連続するコーナーをクリアーしていく能力は29インチより数段上です。
さらに26インチはグリップ限界が低いので、限界を超えたレベルでライディングを楽しむことが容易に出来るので、アグレッシブなライディングをしたい方には最適です。
ストリートやダートジャンプ用のバイクは、例え27.5が本流となってしまっても26インチのままいくと思います。
つまり、バイク上で体重移動した結果が大きく出る、繊細なバランス感覚が養えるのは、26インチのほうだと言えるでしょう。
結果、ライダーが何を求めるかで、ホイールサイズが決まってくると思います。