X-FUSION、日本においては大きく分けて2種類あると言えます。
現在の輸入ディーラーであるアキコーポレーションがカタログに載せて販売を開始する前に輸入されたものと、その後のもの。
前のものというのは初代VELVETと同じものだけど旧モデルになったので名前が変わったVelourです。
それ以後のモデルというのは2011年モデルからのもので、現在の形状のモデルです。

基本的にどちらのものでもアフターサービスを受けることが出来るので、安心してお使いいただけます。

で、前々回のブログのVELVET-RL テーパード入荷いたしました。

前の写真と比べていただけると分かりますが、コラムの根元は1.5ですので、非常に太いです。
コラムを太くしたということは、接続するフォーククラウンも同様に太くしなくてはならないので、フォーククラウンも1.125のものよりとても太くなります。

この角度から見るとクラウンがどれほど太くなっているのかが良く分かります。
これによって、フォーク上部が非常にリジッドになり、ハンドリングが向上します。
そしてフォークボトムも15mmですからしっかりしています。
これによって32mmインナーの軽量フォークでありながら、たわみの少ないしっかりしたフォークになるわけです。DARTMOORの2012モデルアルミフレームは皆テーパードなので、凄く悔しいです。

さて、旧モデル最大の泣き所はダンパー内部のフローティングピストンです。
ここだけは樹脂で出来ているので、高速で動き続けるとどうしても変形してしまい、気密が保てなくなってエアーとオイルが混ざって、急激に性能が低下してしまいます。

2年使用のフローティングピストンはこんな感じでもうひどいもんです。
FOXやmarzocchiと違い、ゴムの風船ではなく、フローティングピストンによって体積変化を受け止めている構造が、個人的にはぐっと来るんですが、どうしても定期的にこのピストンは交換しないといけません。
ストロークさせてグズグズ言うようなときは要オーバーホールです。
新型に関してはまだ問題が発生している個体が無いので、なんとも言えませんが、もうちょっとしたら自分のを分解してチェックしてみます。