今までは自転車は持ってるけど乗ってないって人が、このガソリン不足で引っ張り出してきたもんだからさあ大変、それが当店の今の状況です。
大抵は空気を入れればオーケー、その他ブレーキなどはチェックしますが、お金をとるような作業ではないので、生活の足しにはなりませんが、感謝されるので気分は良いです。

そんな状態でも何とか仕事をいただきました。
地震前日に入荷してきたNSbikes SUBUABANをフレームを入れ替えて組む仕事です。
もともとはこのバイク、そうですラジコンドリフトキングの"きよ"のバイクです。

彼の身長が伸びた事によりこのフレームが小さくなってしまい、ハンドルと膝が当たりそうになってきたために、この度フレームを入れ替える事にしました。
で、SUBURBANのPARKならばポジションがコンパクトに収まっているためにまさに最適だと思います。
前後バランスもフロントが長く、リアが短くなりましたので、より高度なトリックに挑戦できますし、マニュアルは格段にやりやすくなるでしょう。
こういう仕事をしていると、地震のことを忘れる事が出来ます。以前となんら変わる事が無いように。
 昨日は仙台駅の地下を通り抜け駅の反対側のPARCOに行こうとしたら、なんと駅の地下街が一部復活しておりました。
生産食品街が復活したおかげで日々の食料の心配がなくなりました。寿司も焼き鳥もパンも買えます。ほっとしました。
 PARCOに入ると、そこは完全に地震以前の姿でした。この世界の終焉のような現実からは完全に隔絶された空間です。
なんかパラレルワールドに入り込んだのかと思うほどです。
日々の生活には不必要な、でも生活を豊かにしてくれる商品の数々を眺めていると夢の国にいるようでした。
よっぽど以前の日常のほうが非日常だったのだと気づかされました。
今は何でも最低限しかありませんけれど、誰も買占めなんかしてませんし、皆譲り合って生活してますし、ちょっと貧乏なほうが日本人の心の優しさが表に出てきて良いのかも知れません。
こちらの生活は落ち着いてきたので、ここから津波の被災地で暮らす友人たちに対して出来る事をやっていく段階へ移行していきたいと思います。