私は個人的にアルミフレームであまりにもハイドロフォームをやりすぎて、もうカーボンなんだかどうだか分からなくなっちゃってるフレームがあまり好きではありません。
ハイドロフォームそのものはその効能は理解していますし、導入する事には肯定的です。でも出来るだけさりげなく使ってほしいと思います。
Commencalはそこら辺が分かっているブランドだと思います。とてもすっきりしていて好感が持てます。


META5.5のメインピボット周辺です。
シートチューブはBBではなく、メインピボットから上に伸びています。
シートチューブと接続する必要のなくなったBBは、CNC部品で、メインピボットとつながってディレーラーを取り付けるためだけのパイプと接続しています。
メインピボットはかなり大径のベアリングを持っていますが、スイングアームそのものはとてもスリムに設計されております。ダウンチューブはかなり複雑に整形されていますが、ぱっと見ではただのパイプに見えます。


SUPER4のメインピボット周辺です。
METAと同じようにBBからメインピボットまではCNCで削りだされた部品で接続しています。ダウンチューブはこちらもスムーズに形状を変化させながら、見事に接続しています。


ロッカー周辺です。
非常にコンパクトに収められているので、剛性が高い事を感じさせます。
ごつい部品を使わずとも、十分な強度と剛性を持たせられる設計です。

Commencalのフレームはとても洗練されていて気に入っています。
どちらのバイクも軽やかな乗り味で、PROPEDALをオンにせずともロスなど感じません。何よりきちんとフレームにしなやかさを感じるのが良いです。

やはりなんと言っても、フランス(正確にはアンドラ公国ですが)車の良さはそのデザインのお洒落さですね。
ただ性能が高いだけでなく、所有しているだけで気分が上がる、そういうことって重要ですよね。