読書の秋も深まってきました。ということで最近読んだ本たち。
・ユージニア/恩田陸 ★★☆
かつて解決をみたはずの大量殺人事件が、時を経て再び掘り起こされる・・・。途中までは面白かったのだけど、終わり方がすっきりしない。「あんなに評価の高い恩田陸の良さがなぜかわからない」という気持ちに拍車がかかる。
・石狩平野/船山馨 ★★★
明治~昭和という激動の時代のなかで、自らの人生を切り開いて強靭に生きた、一人の女性を描いた作品。「時代」というものが人生に与える影響の大きさを感じる。ヘビー級の大作を読んだ後の充実感がある。
・君たちに明日はない/垣根涼介 ★★★
リストラ請負業に携わる真介が、請負先でクビ切りの面接をしたのは41歳のキャリアウーマン。面接後も彼女のことが気になっている真介のもとに、当のキャリアウーマンから電話がかかってきて・・・と始まる話。
サラリーマン小説は日ごろあまり読まないだけに、たまに読むと妙にリアル。ああ、哀愁のサラリーマンの仲間入りか~。軽く読めてほど良く面白い。
・LOVE/古川日出男 ★☆
・・・ごめんなさい。正直、後半が私には意味不明です。この人の書いた「アラビアの夜の種族」はすごく好きなんだけどなあ。
・犬はどこだ/米澤穂信 ★★★
やる気のない新米探偵のところに突然舞い込んできたなぞの多い失踪事件。脇役たちが良い味を出しているので、続編も書いてほしい。ほどよく驚きの展開なんかもあるので、軽めのエンタメ本が読みたいときに良いかも。
・燃える男/A.J.クィネル ★★☆
人を寄せ付けないところのある初老の元傭兵クリーシィが、知人の紹介により富豪の娘のボディガードとして雇われて・・・という話。ハリウッド映画にありそうだ・・・と思ったら、本当にあるらしい。デンゼル・ワシントン主演。とある事情でボディガードを辞してからの彼の驚くべき行動に引き込まれる。
・ひとりずもう/さくらももこ ★
「もものかんづめ」のガツンとくる爆笑話はどこへ?と思うような王道思春期エッセイ。このエッセイは笑いを期待して読む種類のものではなかったらしい。
・キッチン・コンフィデンシャル/アンソニー・ボーデイン ★★★
NYの有名レストランのキッチンを飛び交う粗野で暴力的な会話の数々、どうしようもない駄目オトコぶりなのに奇跡のように美味しいパンを焼く職人や、使いようによって毒にも薬にもなる「諸刃の剣」のスタッフたち・・・。そんな荒々しい男たちをまとめながら一流シェフにのし上がった作者が、鋭い観察眼を持ってつづるキッチンの秘密。本編の後に、作者が日本に来たときのグルメ記録があるのだけど、これがまた意外と面白い。
BGM:コンピュータおばあちゃん ←昔、給食の時間によくかかっていたこの曲が、坂本龍一アレンジだと知ってちょっと驚く。