英語達人列伝 | ほんのにちようび

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心に残った本のあらすじと感想をつづります。

(時に映画、マンガ、音楽などについても)

斎藤 兆史
英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語
中央公論新社 ★★★

いやー、やっぱり歴史に名を残すような人は半端じゃない。

この本には新渡戸稲造、岡倉天心、野口英世、白洲次郎など、英語の達人10人の逸話が収められているのだが、驚くことに彼らのほとんどが日本にいながらにして、10代のうちにかなり高度な英語力を身につけていた。

 

新渡戸稲造は15歳で札幌農学校に入り、すべて英語で行われる授業を難なくノートに取ったというし、斎藤秀三郎は大学在学中、3年間で図書館にある洋書をすべて読みつくしたという。他の達人たちも、持って生まれた語学の才にあぐらをかくなどということがなく、勉強量がとにかく尋常ではない。


彼らがそのようにして身につけた英語で、欧米人に一歩もひかずに対峙するさまは見ていて気持ちがいい。

とくに、岡倉天心の章で出てきたこのエピソードには拍手喝采。


天心が弟子の横山大観らとボストンの街を歩いていたとき、ひとりの若者に声をかけられた。

“What sort of 'nese are you people? Are you Chinese, or Japanese, or Japanese?”
(おまえたちは何ニーズだ?チャイニーズか、ジャパニーズか、それともジャヴァニーズ<ジャワ人>か?)


すると、天心は若者の方を向き、こう答えたという。

“We are Japanese gentlemen. But what kind of 'key are you? Are you a Yankee, or a donkey, or a monkey?”(わたしたちは日本人紳士だよ。ところで君こそ何キーなんだい?ヤンキーか、ドンキー<ロバ、ばか者>か、それともモンキーか?)


英語もさることながら、とっさの頭の回転もすごい。

欧米人相手に互角以上にわたりあった彼らの活躍を読んで爽快な気持ちになるもよし、「よし、自分も!」と英語への勉強意欲を高めるもよし、とにかく読んでいて気分の良い本です。



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