ひさびさに仏和辞典をひらく機会があった。
このまえ、ワロン地方に関する記事がないかと探していたらこんな記事をみつけた。
https://amp.dw.com/en/like-david-versus-goliath-wallonia-balks-at-ceta/a-36107447
やっぱりドイチェ・ヴェレは欧州のあれこれを知りたいときにありがたい。
記事を読んでいたらムーズ川という川がでてきた。そのあたりの地理にめっきり不案内な私はピンとこず地図帳を開いたが、けっこう詳細なものとはいえ河川の名前までくまなく載っているわけではない。英和辞典、英英辞典、広辞苑にも記載がない。地理用語集もそこまでは網羅していない。
机の端においてある仏和辞典が目にとまった。収録語彙数もなかなかに多い大著だが、継続的にフランス語を学んでいないため普段はめったに開かない。フランス語圏の川なのだから載っているかもしれないと思いMの章を開いてみると、そこに件の川は流れていた。
フランスの東部から流れていて、ベルギーとオランダを通って北海にそそぐ川のようだ。
オランダ語圏も通っているし、ベルギーはドイツ語も公用語としているハズなので、それらの辞書はどうだろう。
さきほどの仏和辞典の隣には、こちらもやはり頻繁には開かない独和辞典がある。ラックの上にある英蘭蘭英辞典はなおのこと開く機会が少ない。
独、蘭にはムーズ川は載っていなかった。まあ素直にMeuseのつづりで引いただけだけど。
なんだか、こういうのはすぐに分かってしまっても面白くないので"ググる"のは最後の手段にしている。遠回りして色んな言葉の辞書や本を渡るのも楽しい。まさにムーズ川のようだ。