お兄さんの恋愛事情。 | 背中合わせで歩いてく

背中合わせで歩いてく

それは必然だったのか

なら、その必然を偶然で覆したい

もう、
けして交わることのない道を
背中合わせで歩いてく。

追っかけられてるのは私で、有り余る愛を感じてわたしも幸せなんだと思ってた。
でも、実際はそんなことなくて、その逆だったと気づいたのはついさっき。


男女の間に友達関係なんて存在しなくて、どちらかが「恋愛感情」を克服しなきゃいけない。

なーんて、気取ってみたけど、それは、私の方。







一ヶ月ぶりの電話。
どこかでやっぱり期待してる自分がいたのは確かで。
長期海外の際は必ず帰ってきてから連絡をくれる
、行く前もしかり。私は、全然待ってないよーみたいな雰囲気で、「どうしたのー?」なんて電話に出て、ホントはわかってるのに。お土産の話をして、いつがいい?なんて日取りを決めて会うのがいつも。


今回は全然違ってて、船の上で出会った素敵な女性についての話をしてくれた。
「いま、いい感じの人がいてさ」

ふーんwwww
なんて、笑ってみせて、
違うの笑うしかなかったの。
滑稽で、女絡みの話なんて中二で出会って以来一回も聞いたことなかったから、こんなに動揺して余裕のなくなってる自分に笑えた。


「まだ、付き合ってないって友達には言ったらしいんだけど、“まだ”ってことは“もう”にいつかはなる予定ってことかな!!」

興奮気味に言って、
女の子みたいにはしゃぐ電話越しの君。

そっか、そうかもねー。
なんて、空返事で。






私とあなたはそんな関係じゃないでしょう?


ずーっと思ってた言葉で、それは、相手に向けられていたと思ってたけど、そうじゃなくて私自身の中に向けられた言葉だったみたい。


遊ばれてんじゃないのー?
えー?上手くいくといいねぇwww
いい報告まってるよー


なーんて、言いながら
朝のんだクソまずいスムージーと
他人の惚気で気持ちが悪い。


ほんとに大好きだったのは私だったかもしれない。
でも、踏み切らなかったから
仲良しでいたいのです。

まだ、が、もう、に変わるその日に私はあなたと笑いたいのです。祝福したいのです。

aoi