美人ヶ谷(びじがや)城は掛川城の前から北への県道39号線を北に進み、倉真川を渡ってすぐの美人ヶ谷地区にある。ちょうど平野から山地が始まるところで、北から降りてきた尾根の末端少し上を占める。
戦国時代にこのあたりを本拠地としていたらしい石谷氏の城と思われているが、詳細不明とのこと。
登城口は神社…の外


さて、この左側奥の石碑横から山に向かって階段道が登っているが、これはすぐに終わって雑木林の中を突っ切るようになる。
その先で登城道に合流するので登れないことはないが、ここは左奥の道から下の道に降りた方が良い。城への登り口は、神社の向こう側に降りてすぐ、山の方へ登ってゆくコンクリ道があるので、そちらへ入ってゆく。
ちゃんと『←美人ヶ谷城』という道標もある😮
コンクリ道はかなり急な登りで、雨の直後などはふつうの靴では滑るかも。
茶畑を横目に見ながら登ってゆく
丁字路にあたったら、道標にしたがって左へ。
なお、社殿横の石碑から階段道が登っていて、そこから丁字路の右まで来ることができる。
ただ、階段はすぐ終わって、上の方では分かりづらい踏跡を辿ることになるので、コンクリ道から登ったほうが良い。
出迎えてくれる遺構は…
丁字路を過ぎると、舗装はなくなってササヤブの中の道になるので、切り拓いてくれた方々に感謝しながら登ろう。
少し登れば、城のある尾根上に出る。
すぐに植林地。間伐中らしく枝打ちされた枝が散乱しているが、道はハッキリしている。
植林の森が雑木林に変わるあたりで、待望の堀切が見えてくる🙌
ごく小さいやつだけど、ちゃんと尾根を横断しているな😮
深さは1メートルもなく、幅も3メートルぐらいか。
色んな山城で見かける最小サイズぐらい…
堀切の向こうは、こちら側に若干傾いた平坦地。
で、その奥…
立派じゃん🤯
さっきの堀切の深さ、サイズを2倍強にしたぐらいの大きな堀切が、尾根をザックリえぐっていた。




堀切からの登りは、かなり急傾斜。
トラロープもフィックスされているので、滑らないよう気を付けて登る。
登ったところは、平坦で広さもあるが南に向かって傾いた場所。
東側の斜面を見てみたが、切岸加工の跡がない、丸いまんまの斜面ですな…
下の方の傾斜はけっこう急。幼年期山地そのまんま…
上の方が平坦になっていて、ここは曲輪らしい。
奥の方に高さ1メートルばかりの段が見える。
けっこう、しっかり設えられた段。
この上も平坦になっていた。
向こう側よりも少し高い小ピークになっている。
松の大木が倒れ、ぶつかって折られた周囲の木の枝が散乱している。
ここから尾根は一旦低くなって、少し先の浅い鞍部からふたたび高度を上げてゆく。
その鞍部の底には…
ごく浅く、幅の広い堀切が横たわっていた。
東端が土橋かな?
ここから先が、いよいよ主郭部になる。
2本めの堀切以外は小ぢんまりしてたり薄かったりだったが、縄張りはしっかりしていた。
さて主郭部から先は、どうだろう…?
(遠州掛川 美人ヶ谷城 その2に続く)
(2025年3月21日 記)