畑ヶ谷砦は高天神城から南東1kmほど、東に大きな工場、南西に長谷池という溜池のある丘陵上に築かれていた。
歴史はよく分からないが高天神城攻撃にあたり付城として築かれたものと考えられている。高天神城の東〜南にかけて畑ヶ谷東砦―畑ヶ谷砦―畑ヶ谷西砦・星川砦というラインが出来ていて、この方面は完全に塞がれていたようすが窺える😨
星川砦を首尾よく収めた次に訪問。
県道38号の方から畑ヶ谷集会所へと入り、さらに西に見える丘に向かって入ってゆく道を一番奥まで進む。
道は畑の北側でコンクリ舗装が終わり、西側へ回り込んでいる。
その右側の濃密な竹ヤブが砦なので、入りやすそうなところから中へ入ったら、早速正面に竪堀が落ち、右側に横堀が分岐しているのが見えた😮
あとは段郭だらけの砦のようなので、いきなりメインディッシュか😮
竪堀は、上に見える稜線直下からすごい急角度で落ちてきている。

横堀は竪堀の中間少し下から北に分岐し、斜面をやや登りながら伸びている。
南の方は外側の土塁が不明瞭、先に行くとハッキリしてくるように見える。
だが、倒竹だらけで土塁がハッキリ見えないうちに登りになり、その先で狭い武者走りのようになって終わっていた。
武者走り状は不明瞭ながらも北に続いていたので、倒竹をバキバキ踏み潰しながら進むと、なんとなく堀切のように見えるところに出た。
砦の中央部で北西に曲がっているところから北東に小さく張り出していて、その裾を動線が通り抜けていたようだ。
武者走り状は数メートル先で斜面に消え、堀切の外側も小尾根が降りているだけのようだったので、ここから稜線に登ってみた。
稜線上は、上下二段になっているようだった。
東側が一段低い帯曲輪のような感じになっている。
段の上に登ってみると、これまた細長い土塁のようになっていた😮
南側も同じように土塁状が続いている。
そして、砦が中央部で折れ曲がっているところで幅が広がり、直径5〜6メートルの円形っぽい曲輪になっていた。
まずは南へ。
土塁のように細い天端の東側すぐ下に、先ほど登ってきた下段が続いている。
しばらく進んでゆくと、先の方が小山のように高くなっている。
小山へ登ると、高度はあまり下がらずデコボコの尾根に変わる。
すぐ先で、西側の一段下を並走していた帯曲輪登ってきて、堀切のような凹みを入れていたりして…
その先20メートルばかりで、尾根は終わっていた。
が、下に曲輪らしい平場が見える😮
降りてみると、テニスコートぐらいの広さがある削平地だった。
ここまで見た中で一番しっかりした曲輪かも知れない。
この曲輪の西側は一段高くなり、その上も小さな曲輪のようになっている。
さらに西は階段状にアパート一室ぐらいの曲輪を並べていて、北側に土塁のような尾根を這わせているようだ。
南側はこのぐらいか。
こんどは北の方を見に行く💨
引き返して、折れ曲り点から北へ。
20メートルほどでふたたび右に曲がったところ。
西側の帯曲輪はすぐ横まで登ってきている。
そして、尾根上がマダケの密ヤブに変わってすぐのところで、土塁状は終わっていた。
先の斜面は5メートルほど下までバッサリで、向こう側は出城のようだ。
東側は降りられそうな斜面になっている。
降りてみると、ここまで東側の裾を並走してきた帯曲輪もここで終わり。
そして、最後は幅2メートルほどのちっこい堀切で終わっていた。
北側は斜面に落ち、南側は砦北端の裾を這っていた。
さて…
向こうに見えるのが、出城か…
こんな目の前に見えるのなら、凸入せんワケにゃいかんだろ〜💪
(高天神を囲んだ砦たち 畑ヶ谷砦 その2に続く)
(2025年1月24日 記)