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稗田環濠集落はJR大和郡山駅から南東に1kmちょい、広大な平野の中に水堀でぐるりと囲まれたようすを今でも見ることができ、歴史の教科書にもしばしば出てくるという。

集落内の賣太神社の周りに集まってできた集落らしいが成り立ちはよく分かっていないらしい。今のように水堀で囲んで外敵から住民を守るようになったのは室町時代ごろという。


集落近辺に車を停める場所が無さそうなので、大和郡山駅前のコイパーに停めて、徒歩で訪問。

環濠集落内の賣太神社の駐車場は5台しかなく、大晦日のこの日も数台停まっていたようす。参拝者以外禁止とはされていないようだが行事などあれば満杯だろう。避けた方が良い。


現在位置(Googleマップで)

大和郡山駅前から20分ぐらい歩いて集落の南西から近づくと、前方に水門の設備…そして、水堀🙌


両岸はコンクリが積まれ、外は道路で面影はだいぶだが、間違いなく室町時代からの水堀ね✨


では、ここから環濠に沿ってひと回りしてみるか。

ここは環濠が南西に突き出した突端のようで、100メートルほどで北に折れる。


50メートルほどでふたたび東に折れ。コンクリの橋が架かる。

丁字路みたくなっているのかと思ったら、西は用水路につながっていた。


賣太神社の入口の方へ。

治水事業も、ここの歴史的価値を無視できずに相当考えて進めたようす。


そして、環濠の南東の端にある、賣太神社。

延喜式にも載る由緒ある、そして環濠集落から見れば大先輩。


この賣太神社の周囲に稗田の集落ができ、最終形として集落を水堀で囲ったのだという。

ここは集落の拠り所だな😊


正月前の慌ただしいときでもあるし、ずかずか入り込んで写真撮りまくってゆくのも失礼と思い、ここは社叢林を外から眺めるだけにした。


賣太神社前の環濠は、蓋をされて南東の端まで行く。

そして、神社の東側で折れて北へ。


外側は畑になっているが、環濠の北東が折れ曲がっているようすだけ見させてもらった。

環濠外側に沿う道から撮影


真ん中あたりは、カクカク😮


これは鬼門除けの缺けなんだろうな…

それにしても手の込んだ作り。


北側に出ると、環濠は伸びやかな曲線を描いている。


北西の隅などは、角がなく完全な左カーブになっている。


そして西側へ。

北側のカーブを振り返る。


そして直線的に南へ。


大和棟と環濠集落の景観を同時に見られるとのことだったが、このときは大和棟がどんなものか下調べをしておらず、他の人の家なこともあって写真を撮れなかった😂


さすがに堀はコンクリで護岸されたりして、往時そのままというわけにはいかないのだろう。何しろ水害は暴れ狂う…

それでも、外敵にいつ襲われるか分からないという緊張感が漂っていたこと、そして住民が自分たちを守るのに団結していたことは伝わってきた。

とくに、北東の鬼門除けはその意思を強烈に示しているようだった✨

 

★稗田環濠集落

奈良県大和郡山市稗田町

集落付近に見学時の駐車場は無い。大和郡山駅付近のコインパーキング利用で徒歩(20分)が無難。

環濠集落

 

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(2025年1月16日 記)