星ヶ崎城は竜王町内の国道8号にある「道の駅竜王かがみの里」の裏山にある。麓には西光寺遺跡も。
近江守護佐々木定綱の子久綱に始まる鏡氏が居城としていた。それ以降の鏡氏やこの城の築城年代などは全く不明らしい。
冬休みの遠征は伊勢〜紀伊方面をターゲットにしていたが、暖かい年末年始で琵琶湖沿いも雪は降らなそうだったので、チャンスと思って目標変更😅
デカくて時間がかかりそうな観音寺城や小堤城山城は敬遠しつつ探していたら、道の駅チカにこの城を見つけたので立ち寄った。
登城道は道の駅の裏から始まるので、ベースキャンプに出来る。
城や西光寺遺跡などへの登り口が、道の駅の隅にひっそり佇んでいる。
奥に、お家が見えるんだが…
ともかくも、獣除け柵の扉を開けて入る。
通ったら元通り閉める。
奥に見えたお家は、西光寺阯に行く人向けの休憩所か?
中は畳敷き…
地域の人が使う場所か、確かめてはいないので無闇に立ち入るのはやめよう⚠
入口には門松🎍
もう年の瀬…
道は、この休憩所の左側を通り抜けて、奥に続いている。
「西光寺阯」という立派な標柱が立つ。
広くてなだらかな登路の奥に覆屋が見える。
道には石畳が敷かれていたらしく、ところどころに大きめの石が残っている😮
そして、西光寺遺跡。
左の覆屋の中に石灯籠、右には宝篋印塔。
どちらも国の重要文化財に指定されている。
まずは、石灯籠。
もともと星ヶ峰の中腹にあったのを移設し、覆屋をつけたとのこと。
続いて、宝篋印塔。
塔身の四隅に彫られた梟…ふくろうに注目☝
さて、城へ登るか💨
右奥の説明板たちの間から登路が伸びている。
ここには城の説明板もある。
ここからの道は、尾根に登るまでが少し急な登り。
すぐ、右に小さな池。
寺のものだったかは、ちょっと分からん…
道は、少し行くと急坂で尾根に取り付く。
それでも、滑りそうなところには段が設えられるなど、整備は行き届いている。
ゆっくり10分も登れば、尾根末端に登りつめる。
石の標柱がぶっ倒れてるな…
「金毘羅大権現」の字が…
少し先の分岐を道標に従って左、あとはそこそこの登りを道標に従って登ってゆく。
そして…
見えてきましたよ…🙌
小さな城だがしっかりと石垣で固められた主郭が✨
せっかくなので、主郭に登る前にそちらへ💨
斜面がわりと急なので注意。登城道から石垣の方へ行く踏跡らしいものはある。
石垣は、高さ3メートルばかりで、裏込石とか間詰め石とかもきちんと施工された穴太積みらしい。
こんな、下の方の石がごっそり崩落しても、石垣自体は持ちこたえているのは流石🙌
しかし危ない。触ったり上に乗ったりは絶対ダメ🙅
真ん中あたりの崩れたところに道が設えられてたりして…😮
そのへんから南は、1〜2段と低くなり、間もなく終わりになっていた。
では、主郭へは登城道から行くか…
浅く掘り込まれただけの、虎口というには簡素な道をあと少し…
主郭は、南北に細長い尾根を削平したものらしい。
北の方は、樹林の間から琵琶湖沿いの平野が見渡せる。
疾走する東海道新幹線の列車も…
正面の御幸山、相当派手に土取りされてるな…
石垣のある北の方は、かなり広くなっている。
それでも野球の内野より南北に少し長いぐらいか…
立派な城址碑が立つ。
南の方に溜め池と思われる窪地があるという事だが、そちら方面への道はヤブっぽく歩きづらいので、やめた😅
その末端に転がる石たちは、石垣の名残…?
来歴などはまったく分かっていないとのことだが、ひょっとして戦国時代より前の城だったのか…?
★星ヶ崎城
滋賀県野洲市大篠原
道の駅竜王かがみの里を拠点に出来る。
山城
(2024年3月12日 記)