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破城の執念深さを見せつけられる枡形虎口から、空堀(現地の案内では堀切)を渡ると、曲輪Ⅱが広がっている。
ここも野球場が出来そうな広さだが、地面には土塁状が走っていて、建物などを区画していたのかな…?
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230704/07/diis2002v1/93/17/j/o0900060015307933114.jpg?caw=800)
そして、西の端の方に見える土塁が、ただならぬ存在感…😨
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230704/07/diis2002v1/43/f4/j/o0900060015307933118.jpg?caw=800)
傍らに説明板が立っている。
土塁は高さ5メートルという巨大なもので、鉄砲での戦闘を意識したものだろうとの事。
戦国末期は、奥州も鉄砲の時代に突入してたのね…🤔
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230704/07/diis2002v1/08/90/j/o0900060015307933122.jpg?caw=800)
西側の巨大土塁の存在感に気圧されてる感があるが、北辺もちゃんと土塁に守られている。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230704/07/diis2002v1/4d/b7/j/o0900060015307933125.jpg?caw=800)
ひっそりとカタクリが咲いている💕
静かに見守ってあげよう…
私有地で山菜や山野草を採ってはいけません🚫
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230704/07/diis2002v1/f4/ae/j/o0900060015307933128.jpg?caw=800)
この土塁の西端、西側の大土塁と挟まれたところに、この曲輪の虎口が開口している。
曲輪Ⅰのようなハッキリとした枡形は無く、二本の土塁の間に隙間を入れただけのような、素朴な感じ…
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外から曲輪内を望む
右側の大土塁が、やっぱり凄い存在感😨
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ここから外へ出ると、曲輪Ⅲとの間に大きな堀切が走っているということなんだが…
虎口から出て西へ向かう動線らしい左側に土塁状が盛られているが、その低くなったところに登って堀切を見渡す…
これは、完全に水路のための切通しにされてるな…🥺
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堀切は深さ10メートルほどもありそうな巨大なもので、底には舘山水力発電所への導水路が埋め込まれている。
導水路にはフタがしてあるが、でっかいドブ板みたいなもので、しかもスキマがある😨
壊れないとも言えないもので、上に乗るのは危ない⚠
動線らしいところに戻る。
土塁に挟まれた狭い空堀状になって、カーブしたりしながら西に続いている。
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振り返ると、こんな様子…
虎口まで、曲がりくねりつつ続いている。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230704/18/diis2002v1/1d/a4/j/o0900060015308152335.jpg?caw=800)
曲輪Ⅲへは、発電所の導水路上に付けられた歩道を通る。
中を流れる水が地鳴りを上げていて、足元がかすかに震えてる…😨
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水路を渡ると、虎口のようなところに通される。
が、ここは曲輪Ⅲと外側との間を仕切る横堀。
ここまでと比べて自然のまんまで、ボサが多め…
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右手は、もう城外らしい。
完全にボサで、何があるのかよく分からない有様…
もちろん、深入りはしなかった。
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曲輪Ⅲへの入口は、なんと空堀を渡る土橋…😮
だいぶ大人しくなって、ちょっと盛り上がってるぐらいになってるけど…
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230704/19/diis2002v1/a1/c8/j/o0900060015308163961.jpg?caw=800)
この土橋から入ってゆくと、曲輪Ⅲ。
南北に長い北端の方から入る。
南の方は大きな盛り上がり…
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230705/07/diis2002v1/0b/23/j/o0900060015308328261.jpg?caw=800)
西端の土塁が、これまたシッカリ存在感を放っている😮
縦方向に描かれる伸びやかなカーブがカッコいい✨
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少し南に入ってゆくと、
なぜココにだけ?😮
というような、スミレの群落が…
しゃがんで覗き込むのも良いが、身体が硬いので遠慮😅
私有地で山菜や山野草を採ってはいけません🚫
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230705/07/diis2002v1/76/ec/j/o0900060015308328269.jpg?caw=800)
踏まないように避けつつ、南の盛り上がりに向かって進んでゆく。
南の方から曲輪Ⅲを見渡すと、土塁に囲まれて箱庭のようやね🤗
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230705/07/diis2002v1/e2/46/j/o0900060015308335464.jpg?caw=800)
南の盛り上がりには物見台があったらしい。
東の端から急坂を登ってゆく。
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東側、舘山発電所の導水路がある堀切を見下ろす。
向こう側の曲輪Ⅱはものすごい高さの土塁で仕切られているが、こちら側から見ても深くて、広い😮
導水路を通した時にどこまで掘られたり埋められたりしたかな…?
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道は盛り上がりの東端に登り詰めている。
向こうに見える西側が一段高くなっているのが見える。
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登った先に…説明板と小さな祠が見える。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230706/07/diis2002v1/1a/78/j/o0900060015308727837.jpg?caw=800)
鎮座していた祠。
江戸時代に立てられた山の神、との事。
そう言えば、ここ城内では外れの方だけど一番高い場所だな…
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説明板。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230706/07/diis2002v1/e2/00/j/o0900060015308727848.jpg?caw=800)
いよいよ城もここまで…
というところだが、大外を堀切が仕切っている。
降りて行けるか…?
と思ったら、急な斜面を斜めに降りてゆく道が付けられていて、堀底まで降りることが出来た。
ボサに覆われているが、これも深くて鋭い薬研堀😮
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北側は、曲輪Ⅲに入るところの土橋の方へ伸びているが、🌿🌿がそうとう強盛で、とても土橋まで到達出来なそうだった…
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堀底近くから、大きく育ったフキノトウが…💕
東北の山城では群落をよく見かける。馴染み🤗
私有地で山菜や山野草を採ってはいけません🚫
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230706/07/diis2002v1/a4/26/j/o0900060015308727861.jpg?caw=800)
この堀切からはさらに外へと道が伸びているらしい。
GoogleMapを見ると、奥に寺院跡があるらしいが、そこまで繋がっているのかな…?
ともかくも、城の範囲はこの堀切までとの事。
ともかくも、土塁や空堀のスケールが大きい。
そして、曲輪Ⅰ北西の枡形虎口あたりの他は、意外と大味な縄張なように見える。
向羽黒山城のように動線を迷路のように配置して防御力を高めた軍事要塞というよりは、人やモノの出入りが多い、人が住むための城という印象を持った。
戦国時代も終わりになると、伊達氏ぐらいの大大名では動員する軍勢の規模も大きくなるし、鉄砲もふつうに使われるようになっていただろうから、それまでのように狭い空間に籠もって守るような城では立ち行かなくなっていたのだろうか…
【完】
★舘山城
山形県米沢市口田沢
駐車スペースが東館の道沿いにある。国道121号からの入口が分かりづらいので注意。
山城
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(2023年7月7日 記)