多聞神社のある郭4から二重空堀状の切通道を越えると、その右側に広がる光景が…🥶

振り返ったところ。
北側は高さ10メートルぐらいの垂壁だった🥶
南側はわりと緩やかで道幅もそこそこあるので、北側を踏み抜いたりしない限り落ちる心配はないが…

さて、事前にスリリングな場所と認識していたのはココだけだったが、まさか先週行った あきる野の戸吹城より恐ろしい場所がこの砦にあるなんてことは、ここに至ってもまだ夢にも思っていなかった…😅

スリリングな細尾根を通過すると、目の前が小笠山の山頂になる。
その登り口…

これ、どう見ても虎口じゃね?😮

山頂は南北に細長いが、明らかにてっぺんを削平されていた。

左側に見える、北側からの登道は…

どう見ても坂虎口やろ❗

そして下ってゆくと、山頂から尾根続きの北の方…

どう見ても堀切やろ🤩

小笠山の山頂も、砦の曲輪としての機能を持っていたようだ😮
神社の裏からここまででも、直線距離で300メートル強ある。
これより北の様子は確かめていないけど、相当に巨大な砦であったことは間違いないな…

山頂の西側にも遺構がありそうなので、南から降りて西に行ってみた。
山頂の南を通り過ぎると、細長い郭5。
尾根のてっぺんを削平しただけのような感じは、山頂と同じだった。

この奥に横堀と土橋があったらしいが、時間がおしていたのでパスして、南側の横掘状を見に斜面を直降りした。
まずは帯曲輪。

そして、その下の横堀…
確かに横堀だが、薄かった…💦

さて、戻るか…

とりあえず多聞神社のある郭4まで戻ってきたが…
せっかくだから、南の尾根にも行ってみるか…
時間があまりないので、道から上がれなかったら止めるつもりで、南に向かう山道に入って行った。

その最初の曲輪の手前には、深い堀切が刻み込まれていた😮

 その先の道を進むが、尾根からどんどん離れていた💦
これでは曲輪に登れないと思い、途中の🌿のなさそうな所から登る。

とりあえず、登りついた郭6はシダの園だな…

そこから尾根が南西に伸びていて隣の曲輪に行けるという事だったが…

なんか、えらく細い世界になってないかぇ?🥶

まぁココは恐怖を感じるほどではなかったので、突っ込んだが…

ハンパないデジャヴなんすけど🥶

左側が完全に下の見えないガケになった🥶
掴まる木がまだあったので、さらに進んだが…

無理。

この左側がガケの細い尾根のまま、郭7に向かって立ち上がっていた。
振り返ると…

🥶💦

空も薄暗くなって来たし、このあたりで退散するか💨
この恐ろしいヤセ尾根を、ほうほうの体で撤退した😅

総じて、この砦はめちゃくちゃ巨大で、峻険な地形をうまく利用して堅固な要塞に仕立てた感じだった。
仮に形勢が逆転して武田勢に攻められる側に回ったとしても、陥落させるには相当な力攻めが必要ではなかったか…

【完】
 
★小笠山砦
静岡県掛川市入山瀬
小笠神社の駐車場が利用可。参道は県道251号から。
山城

城内や周辺の山中に峻険な箇所が複数あるので、山慣れたリーダーを含む複数人でパーティを組んで訪問するのが望ましいだろう。

 
 
(2021年12月8日 記)