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まったくスゴイ名前だ😮

 

城の来歴は殆ど分かっていないようで、伝説には永禄年間に青木長綱が居城としていたが、近隣の三浦謙庭と争い、最後は攻め滅ぼされたという。

この時、周りを囲む沼に大蛇が住んでいて攻めあぐねたが、7つの石臼で毒を作って沼に投げ入れて大蛇を追い出し、攻め落としたとか。

 

→現在位置

周囲の沼は田んぼになっているが、なるほど、そんな伝説を思い起こさせる立地だ😮

奥の丘が城のすぐ背後まで迫って、孤島ではないように見えるが、実際には城と丘の間はかなりの距離があり、正しく田んぼに囲まれている。
 
城の入口は孤島の左端で、目の前まで砂利道が入っている。
傍らには説明板が立っているが、大蛇を毒で退かせた伝説以外に城の来歴は書かれていなかった。
よく分かっていないということなんだろう。
 
この頃、ヤブの斜面を突破するような山城が続いたので、田んぼの中の平城なんて久しぶりだ…😅
 
毒島城は平坦な主郭の周りを環状の副郭が取り巻いている縄張りで、入口から主郭まで坂虎口で動線を通している、という造りになっている。
入口のすぐ上は、左側には段郭らしい平坦面が広がっていて、🌿🌿は刈り取られている様子だった。
 
反対の右側はボーボーだった😨
 
軽トラ道が虎口の中に突っ込んでゆく😮
両側は相当な背丈の🌿🌿だが、切岸をやや斜めに登ってゆく様は正しく坂虎口✨
 
坂虎口の上にも軽トラ道が続いているが、右手にかなり広い副郭が広がっている。
完全な畑になっていて、奥がどうなっているか確かめに入るのはムリだった…
 
主郭の切岸もハッキリ残っていた✨
 
軽トラ道はそのまま主郭に登っている💨
ここも切岸に対して斜めに登っていて、紛れもない坂虎口だ✨
 
主郭はサッカーが出来そうなほど広大だった😮
東西に長い長方形で、東半分は今も耕されていた。
西半分は🌿🌿…
 
副郭は主郭の周囲をぐるりと囲んでいるということなので北側へ見に行ったが…
切岸はそうとう急で降りられそうになかった💦
なおかつ、降りた先は完全な🌿🌿のようなので、諦めて撤収する事にした。
 
残っていた遺構は概ねコレだけらしく、空堀や土塁などが全く無い城だった😮
やはり伝説の通り、沼を天然の堀として利用した城で、大蛇のように侵入を妨害することで防御を固める設計思想なのだろう。
 
険しい山城とはまた、違う見どころがあるようだ。
 
★毒島城
群馬県前橋市赤堀今井町
入口隣に1台分程度の駐車スペースがあるが農作業で使用されている場合あり
平城

 
 
(2021年9月29日 記)