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東海道線の高い鉄橋で知られる根府川

その駅から車で10分ほど山に入った森の中に眠る根府川城は、近年まであまり知られていなかったようで、2020年11月に説明板と標柱が設置されたとの事で、整備の手が入るようになったのはその後だろうか。

 

私が最初にここを訪れたのは今年4月25日で、降り出した🌩の中、主郭の周りだけを何とか見て回ったような…😅

というわけで消化不良だったので、城友サン二人と登城する事にした。

 

アプローチは、まず小田原城カントリークラブを目指して山を登る。ゴルフ場への道が分岐するところからは乗用車ではキツイので歩く。ここには車止めのゲートがある。

凸凹になったり舗装されたりの林道を歩いてゆくと、カーブミラーの脇からヤブまみれの山道を入ってゆく。

→現在位置

 

尾根を進むと、間もなく横堀状が現れる。

これが熱海方面に抜ける古道の跡らしい

根府川城は、このすぐ下で南北2条に分かれた古道の真ん中に築かれていた。
築城は豊臣秀吉の小田原侵攻直前だとされるが、その前から関所のようなものがあった?🤔
 
しばらく進むと、古道はヤブの中に消えたり現れたりする…
今回は城にたどり着くまでの写真を撮っていなかったので、4月に行ったときのものを…
 
けっこうなヤブに覆われた平坦地を左右に避けながら、東に向かって斜面を降りている様子。
 
踏跡は古道から南に離れてゆくようで、ホントに城に辿り着けるのかヤキモキしながら、🌿🌿の中を進んでゆく💦
すると…
これは主郭部の中央を南北に走る段。
ほとんど、いきなり目の前に現れるような感じだった😮
 
主郭部は「土手山遺構」と名付けられていて、大きく分けて2段の平坦面がある。
西の低い方には武者隠し所の案内、東の高い方には2020年11月に立てられた説明板と標柱が並んでいた。
 
武者隠し所の案内と、後ろに土塁。
やっぱり4月の撮影💦
 
土塁にはこんなのも😅
 
ここから南に下ると、かなり大きな段郭😮
 
その横から東南東に古道が降りている。
振り返ると、主郭部は相当上の方…
 
下った先には堀切が見えてきた。
梅ヶ谷堀切らしい😀
 
梅ヶ谷堀切は、城から東南東に続く古道に沿って積み上げられた「北条氏直之土塁」に、切り込みを入れたようになっている。
前回はここまで降りてこなかったので、やっぱり行き慣れない城は、複数の目で探すと見落としが防げて良い😅
 
ここまで城の南側の遺構を探ったので、北側も見てみる事にした。
主郭部の北辺には、かすかに土塁のような盛り上がりが…
 
土塁らしい盛り上がりが、主郭に向かって入り込んでるようなところも😮
 
さらに北の方へ行くと、古道の続きのような浅い空堀状が東西に走っていた。
もっとも主郭から数十メートル離れていて、城の一部と言えるかどうかは怪しいところだったので、このへんで撤収することにした。
 
アプローチの林道は乗用車で乗り入れるには厳しい悪路、林道から城址までの間には迷いそうなヤブもあるし、山慣れない人が単独でアタックするにはなかなかに厳しいものはあるが、南北を古道に挟まれるという、他ではあまり見ない独特の縄張りを見ることが出来る、興味深い城だった😀
 
★根府川城
神奈川県小田原市米神
駐車場なし
小田原城カントリー倶楽部分岐から林道からの入口までは、乗用車では厳しい
山城

 
 
(2021年9月21日 記)