都道府県別索引へ


トウシャム2号チャシでさんざんヤブコギし、おまけに帰還中にヤブ沢に右足落としてグチャグチャになり…😬

ほうほうの体で、根室から撤収しようと県道35号を西に向かっていたんだが、『ノツカマフチャシ跡→』なんて看板があると、通過できない…🤣

駐車場もあるようなので入ってみる。


砂利の駐車場には、こんな説明板が立っていた。
この地区にある文化遺産についてらしい。


ノツカマフチャシの説明は右上にあった。

堀の深さが約3mとは、期待できるゾ😀

森の中の小径を進むと海の見える草原になる。
トウシャム2号チャシを思わせる濃厚なヤブだが、チャシへの道はきれいに草刈りされていて、有り難い✨

道を進むと突き当たるので、まずは左の2号チャシを見てみることにした。
すぐにチャシの標柱が立っていて、奥に平坦面が見えてくる。

標柱にはチャシの説明。
堀が非常に浅く、未完成かも知れないとの事

では、チャシの平坦面へ
根室海峡の海がバック✨

入口左側の空堀。
確かに、とっても浅い…

右側も同じような感じ…
周りは🌿🌿だけど平坦面と空堀の半分ぐらいまでキレイに刈払されているのが、とっても有り難かった(実感😊)

続いて、すぐ隣の1号チャシへ💨
標柱に書かれた説明を読む。
堀が深さ2メートル、その内側に盛土、中心部は平坦…って😮
城の曲輪と同じ造りや〜😆

チャシの入口右側の堀を撮ってみたが、やっぱり🌿🌿

しかし、オンネモトチャシと違って堀であることがハッキリ分かるし、ワタシの身体が埋もれるほどのサイズ😮

そして、内側の盛土に登ってみると…

コレ城郭〜🤩
土塁と堀がきちんと並行している遺構は、今日初だった😆
今日見てきたチャシが、城郭とは全然ちがう印象のものばかりだったので、土木の跡を見たいワタシにとっては嬉しい遭遇だった😆

左側の堀も、底ちかくから見ると🌿🌿だった。

が、盛土に登ると…
ちゃんと掘り下げられている様子が見える🤩

平坦面は内湾に面していた。
緑と青のコントラストがステキ✨

ここは、1788年に松前藩御用商人だった飛騨屋に対してアイヌが蜂起した「クナシリ・メナシの戦い」で、投降した37人のアイヌが処刑され、遺体が葬られた地なのだという。
1974年から毎年9月に、戦いの犠牲者の供養のため、供養祭が開かれている。

歴史の悲劇が深く刻み込まれた地だった。

ノツカマフ1号、2号チャシ…
車を走らせていて見つけたオマケのように思ってたが、立派な、そして悲しい歴史を秘めたチャシだった…

(北海道遠征その4 網走市 桂ヶ岡チャシに続く)

★ノツカマフ1号チャシ、2号チャシ
北海道根室市牧の内 2つのチャシが近接
駐車場は3台分くらい
面崖式チャシ


(2021年9月3日 記)