8年目・7月
急に手足がガクガク震え始めた。
力が抜け、地べたに崩れ落ちるように座り込んだ。
なんだか猛烈に泣きたいような気持だった。
これまでいったいどれだけのやさしさを受けてきたのだろう・・・。
いま、自分がここにいることを当たり前に思ってはいけない。
すべての偶然と僥倖と、数々の大きな心に支えられて、
自分はここにいるということを肝に銘じておかなければならない。
そして、そのことをいつも顧みなければならない。
これまで与えられてきた慈しみを、瞳の色を、いつも心に留め、
あるいはこれから自分がささくれだつような瞬間があれば、
それらを振り返って立ち止まり、そしてこれから
自分も返していくのだ・・・。
著者 石田ゆうすけ