古くからある薬局のウィンドーにこんな展示も。


散歩しつつ、洪瑞珍で檸檬蛋糕(レモンケーキ)を買ってホテルに戻り、

洗濯をしようと向かいのコインランドリーへ。


洗剤はランドリーの販売機で購入。

紙箱に粉洗剤ビニール袋入り、とか想像していたら、液体パウチの加倍潔が入っていた。 


台湾のドラストやスーパーでよく見るけど、

使うのは初めて。


汗を吸った服だから、洗剤がしっかり洗ってくれそうなベーキングソーダ入りはうれしい。

洗いあがりのほのかな清潔感ある香りも良い。


洗濯機、閉めるのにちょっとコツがいるなとー思いつつフタをして、40元投入してからスタートボタン(啟動按鈕)押して洗濯開始。


するとちょうど奥から出てきたお店のお母さんに

「この台のフタちゃんと閉められた?」と聞かれる。

大丈夫でしたよー。

と答えてからよく見たら、左後方に乖乖がお供えしてあった!



私が使った洗濯機。

台湾には、電化製品がいつもちゃんと動いてくれることを願って、緑色の乖乖というスナック菓子をお供えする習慣があるのです。



ホテルに出入りするたび

フロントのスタッフさんが微笑んで挨拶してくれて、なんだか旅の疲れも和らぐような。


明日は早起きして台北へ向かう予定。

もう少し台中をのんびり歩きたかったなあ。

駅前周辺はレトロな建物があちこちに残っていて、

ただ見て回るだけでも楽しい。

十数年前に訪れたお店にも、できればもう一度寄りたかった。日にちが足りない!


明日食べるヨーグルトに、青マンゴーのドライフルーツを仕込み、足に湿布を貼って就寝。


昨日今日と、すでにかなり歩き回っている。

行ってみたいお店があったけど、今回はやめておくことにした。

――思い残しを少し残しておくことで、今度は十数年も空けずにまた台中へ来よう、という算段。


康是美でなんだか効きそうな湿布をゲット。

肝臓を痛めない、漢方成分のタイプらしい。


ホテル近くへ戻るバスに乗るため歩いていると、

お客さんが絶えない細妹蘿蔔酥餅というお店を発見。

せっかくなので私も買ってみることに。



注文ごとに揚げてくれるスタイルで、お店の人たちの手際も見事。

こういうところは味も間違いないと確信。


ホテルに戻って、汗を流してからいただきます。まだアツアツ。



……巨大。タテ15cm以上ありそう。

私の知っている蘿蔔酥餅(千切り大根のパイ)ではなくて、揚げパンに近い。

甘めの生地に、胡椒のきいた切り干し大根風の具がぎっしりで、意外にも相性ばっちり。とても美味しい。

ただしボリュームが想像以上。



米腸(餅米のソーセージ)も頼んでみたら、焼きではなくまさかの素揚げ。

切れ込みの中には細かく刻んだ高菜のような具が入っていて、これもまだあたたかい。

初めて食べるタイプで、知らない味に出会えた嬉しさがある。

蘿蔔酥餅と同じ油で揚げているのでほんのり甘い。

でもそれがなんかいい。


どちらもかなりのボリュームで、少々時間をかけて完食。

ミニバーの黑松沙士が大活躍。



ハーブ感のある炭酸が揚げ物に本当に合う!

食後は日本から持ってきた百草丸を飲んでおく。



包み紙を見ると、どうやらテレビで何度も紹介されている有名店らしい。

Googleのレビューでは好みが分かれていたけど、私は断然好きな味。


テレビを見ながら少し休憩。

日が暮れてお腹もこなれてきたところで、

宮原眼科の姉妹店第四信用合作社

アイスを食べに行く。



アイスのショーケースがいくつも並び、フルーツ系ミルク系、お茶系など種類豊富。

お茶のアイスだけでも十数種類あり。

悩んだ末に

紅烏龍とカバランウイスキーの「忘了我是誰」を選択。どちらも台湾東部のコンビ。


トッピングを一つ選べるというので、店員さんにおすすめを聞くと

「パイナップルケーキかチーズケーキ」。

ということで、迷わずチーズケーキをチョイス。



スプーンを二つつけてもらったけど、もちろん一人でいただきます。

まずはカバランの香りにうっとり。

味にちゃんとウイスキーのアルコール感もある。

紅烏龍は、まさにウーロン茶と紅茶を合わせたような上品な風味。

チーズケーキはほろほろで濃厚、アイスと相性抜群。


宮原眼科も第四信用合作社も、

ネットでは、

ワッフルコーンのデカ盛りアイス画像が出てくるからちょっと怯んだけど、実際は一玉100元から注文OK。

平日夜の適度な人の多さで、落ち着いた雰囲気の中、ゆっくり味わえて満足。


お店を運営している日出のパイナップルケーキ、

昔もらったときはピンと来なかったけど、

次回はもう一度試してみてもいいかもしれないなー。


台中旅 二日目・午後(美術館〜審計新村)


昼ごはんの後とある路上販売に行ってみたものの、

捧場(買って応援)の夢叶わず。

気を取り直して、ホテル近くのバス停から台灣美術館へ。



台中州廳バス停。

その場所ならではのイラストになっていて可愛い。

誰が見ても心が和むようなデザインで、こういうところ本当に台湾らしいなと思う。


到着。

敷地はもはやだだっ広い公園。

数分歩いて、ようやく建物の入口にたどり着く。

新しくてとても広い。


しかも入館料無料。……太っ腹すぎないか台湾。

入口を入って右側は、全國美術展の入賞作品展示。

左側が常設展や企画展などになっていた。

入賞作品の原画の持つエネルギーに圧倒。


常設展のほうも見ごたえ十分で、

真剣に見たら一日いられそう。

しかも「撮影禁止」と書いていない作品もある。

撮っていいの??


お目当ては陳進(ちん・しん)の絵。

日本画の技法で台湾の女性を描いた作品で、

どれも気高さと品格があって美しい。

絵のことは詳しくないにも関わらず、「原画を見てみたい」とずっと思っていたので、

拝めたのは一作だけだけど、ついに念願叶った!


さらに、陳澄波の『淡水風景』の原画もあった。

存在は知っていても、今まで特にこれと言って印象はなかった。

でも本物を前にすると、油彩の厚みが照明を受けてきらめいて、

淡水河の水面の光まで感じられるようで、とても印象的だった。

海外生活から地元・淡水に戻って描いた作品という背景も、自然と伝わってくる。


自分の、台湾生活から本帰国した日のことを思い出した。

空港からのバスの窓から見た、なんでもない東京の風景が、

炊きたての新米みたいに輝いて見えたなー。



ミュージアムショップを覗いて外に出ると、

向かいの公園の芝生では寝転がっている人の姿も。

芝生の緑の匂いが漂ってきて、

空気も心地よく、しばし癒される。


そのまま歩いて、審計新村へ。

ChatGPTにおすすめされた観光スポット、実はよく知らなかった😂



写真が全然ない!

1969年に建てられた古い建物が並び、

永康街のような雑貨屋さんやカフェがぎゅっと詰まっている。

平日なのに人が多く、休日はかなり混みそう。


ぶらぶらしていたら、グァバのフルーツティーの試飲を勧められた。

ほんのり甘くて爽やかで、蒸し暑い中歩いた体に染み渡る〜。


「りんごが一番人気で、グァバもおすすめですよ!」と笑顔で店員さん。

他の味にも惹かれつつ、結局いちばんシンプルな何も入っていないタイプをチョイス。

でもそれがまた美味しい。




メニュー表撮ってもいいですか?と聞いたら、

「こっちの方撮って! 大きいから😁」なんて言われながら写真を撮る。

朝も果物屋さんでグァバをすすめられたし、

今(九月)はグァバの旬なんだなあ。