(公式アカウントより)

あの心地よい夕方 彼らは仁愛公園の柳の下にいた
少年は少女の手を引いて ロマンを作った
あのころはまだ屋根のあるKTVで歌えるなんて知らなかった
この時 少年はギターを探り出して 少女に歌いだした 君と結婚したい
少女は頭を下げて 恥ずかしがり答えない 彼女は「思いを紙に書きたい」と言った

少年は決心した 彼は親のところへ 
その頃彼は21歳 少女の父親は言う 音楽で遊んで見込みがない
彼は二つのバンドを組み 毎日結納金を集めた
ダンスホールで演奏後 急いで歌劇場へ
ピアノも同僚に代わってバイオリンも弾いた 少女の父親はとうとう彼の真心を感じて
少年に言った 娘をお前にやる

少年は家計を支えた 少女は夫の姓を名乗り 家のささいなことまで全てこなした
毎日 彼女が作った料理は レストランにも負けなかった
彼らはパパとママになり そしてじいちゃんとばあちゃんになった
公園にまた戻ってきた時 彼女は孫に教えた
 この曲は彼らが当時柳の下で一緒に作ったことを

柳の下に睡蓮 葉の上で 滴が二粒になる
連なった滴 私の真心を代わりに伝えてほしい
あなたに滴を差し上げましょう 白髪になるまで共にいます


少女が歌詞を書き 少年が曲をつけた それは彼らの愛の記念品
月日の中で いくつもの年月が流れた
少年は歌詞とメロディをまだ覚えていると言う
彼は言う 少女は本当に偉大だ 半生をこの家に捧げてくれた
俺達はいい子にして言うことを聞かないと 
休みの時は 常にここに帰ってきて ばあちゃんに会いにくるのを忘れるなよ

ばあちゃんは俺に閩南語でどう喋るか 
じいちゃんは 舞台の上でどう演奏するかを教えてくれた
おれは相変わらず覚えているし 元々忘れたことがない
それは家を恋しくさせて おれは車で家に帰る
少年は変わらず恰好良くスマート 少女は変わらず穏やかで情け深い
あの日病院のベッドの傍らで おれは見た 少年が少女に歌っているのを


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(お借りしました)このアルバムに収録されています。

 過去記事にて紹介のJPM『那不是雪中紅』を作った謝和弦の曲。
 ものすごい意訳の箇所もあったりできれいな訳になってませんが、この曲ができた背景となる素敵なエピソードや雰囲気をくみとってくださればと。
 訳に大間違い箇所などあった場合、指摘して頂けるとありがたいです!

 サビ部分の懐かしい曲調は、実のおじいちゃんおばあちゃんが作った思い出の曲をそのまま組み込んだもの。いい話です、いい孫です(ホロリ)。
 閩南語というのは台湾語のこと。二年台湾にいたけどほとんどわかりません…いつか日常会話くらいはできるようになりたい!