グルー継ぎは、本金継ぎとも、簡易金継ぎとも
全く違う修復技術です。
簡易金継ぎは、本金継ぎを簡単にしたものですが、
グルー継ぎは、そういうものでもありません。
全く違うものなのです。
もちろん、本金継ぎの目指すものと同じではあります。
割れたり欠けたりした器を
捨ててしまうのではなく、
その傷や痛みをあえて見せることによって
新しい魅力を加えられた、価値ある器として甦らせる。
漆を使わず、現代の技術だから生まれた
漆よりも強度があり、たくさんの色も作れるので、
その接着剤のみで、割れや欠けを魅力的に甦らせることができる。
実は、グルー継ぎをするために
金継ぎを習い直そうかと思っていたのですが、
あえて、習わない方が、グルー次の魅力を表現できるかもと思ってやめました。
本金継ぎや、簡易金継ぎとは
全く違う魅力がグルー継ぎにはたくさんあります。
もちろんその逆もあるはず。
私の教室には、本金継ぎの先生や、
簡易金継ぎをずっとされていた方などが
たくさん来られます。
その方々とお話をしていて
グルー継ぎでしかできないことが沢山あることを教えていただきました。
これからは、グルー継ぎでしかできないこと、
グルー継ぎだけの魅力を伝えていきたいと思います。