こんにちわ。

佐賀市で「ICT教育×eスポーツ×遊び場」を運営しているDigitalStudyです。

子供向けプログラミング+パソコン教室や大人向けパソコン教室など各種デジタル教育の教室を運営しています。

 

 

学校でパソコン授業が始まったのでパソコン教室は必要ないのでは?というお問合せをよく頂きます。

そもそも学校でのパソコンの授業で何をしているのか?をお子様から聞いてますでしょうか?

佐賀県での学校でのICT教育の進行状況ですが、生徒への端末普及はほぼ終わり、電子黒板の導入、ネット環境のハードの整備はほぼほぼ終わったと思います。

特に佐賀県はGIGAスクール構想が始動してからいち早く動いたこともあり、数字だけ見ればかなり頑張っている方だと思います。

では教える内容のソフト面はどうでしょうか?

 

  ICT教育における基準値がほとんどない

 

まずパソコン教育における入口であるタイピングスキルですが、学校での100m走や反復横跳びなどの全国平均データはあれどタイピングの学校でのデータはほぼ存在しません。

 

 文部科学省の2023年1月11日付の「児童生徒の情報活用能力の把握に関する調査研究」によると、1分間のキーボードによる文字入力の平均は

 

小学校5年生 15.8字

小学6年生以上では平均入力文字数50文字以上の児童・生徒が過半数を超えています。

 

ということらしいですが、2015年10月~2016年1月にかけて小学5年生と中学2年生を対象に『情報能力活用調査』を行った結果、その時は

 

小学5年生 平均5.9字

中学2年生は平均17.4字

だったそうです。

これ、数字がブレ過ぎじゃないですかね?

8年で3倍近く伸びているようですが、小学生に限定するならそんなに変わる何かがあったんでしょうか?

 

 

バレッドキッズは全教室でほぼ毎日タイピングの計測を行っているので詳細な数字が出ますが、5分間の計測結果で毎月実施しているランキングの年間平均がこの数値です。

 

小1 107文字(21.4字/分)

小2 117文字(23.4字/分) 

小3 141文字(28.2字/分)

小4 201文字(40.2字/分)

小5 240文字(48.0字/分)

小6 302文字(60.4字/分)

 

という結果が出てます。

パソコン教室に通っている子供たちという事もありますが、文科省のデータ上から小学5年生で3倍近い結果を残してますね。



今子供たちがどれくらいの練度でタイピングができているのか?は教育現場ではなく現存のパソコン教室等を経た数値しかなく、教育現場における上達具合が早いのか、遅いのか?すらわからない状況です。

 当教室では無料体験時に事前に子供たちに学校での授業の状況を聞いてますが、「タイピング教えてもらった?」の問いに「うん!!」と元気よく答えます。

 ですが、タイピングの基本のホームポジションを知らないというケースがほとんどでした。

 バレッドキッズはタイピングを非常に重要視しており、必ず授業開始にタイピングの練習を導入していますが、学校授業できちんとタイピングを重要視しているなら、高学年の子はすでにある程度できていて当然だと思います。

 

 

  何の授業をしているの?

 

 

 授業内容で何をやっているのか?の問いに対して、「文章を打った」や「SCRATCH」や「プロゼミ」をやったという声を聞きますが、ほとんどが「言われた通りにやる」という受け身の授業で自分で考える思考力が鍛えられていません。

 プログラミングの基礎である「変数」「乱数」を使ってはいるが、言われたからなんとなく使っているだけで、それがどういう性質か?の説明が足りていないと思います。

 情報教育において最大の課題は「問題に対して自分で解答を導き出す力」が必要であり、その「解答の探し方」を教える事が情報教育かと私は考えます。


 「コピーはここをクリックして、貼り付けたい所で右クリックしてペーストして…」は本当に入口中の入口で、コピー&ペーストを調べる為に、「Google検索で「コピー&ペースト やり方」を調べて」が本来の授業の形ですね。

 

 

  何を教えてもらって、何を教えてもらってないのか?が親がわからない

 

 「今日プログラミングの授業があったよ!!」と子供が帰ってきてしゃべったら、「そんな授業をやるようになったのか!安心安心!!」と思って放置しちゃいますよね。

 

 しかし上記にあるように習った事は本当に入口の触りの部分で、継続なくただそれだけでやった気になっているのは非常に危険です。

 

 「小学5年生で掛け算ができない」というのはどの保護者でも「おかしい」と感じる事ができますが、「小学5年生で乱数が理解できない」というのはおかしいのかおかしくないのか?

 

 その基準が親にも備わってないという所が現在の課題です。

 

 フォートナイトをPCでやってる子供はキーボードの「ESCキー」が「キャンセルの意味を持つ」という事を知ってますが、それを使っていると我々も「お、わかってんな」と思います。

 

 大人でも「キャンセル」は「Delete」だと思ってる方多いです。

 

 この状況下で学校へのDX化がより促進されていくとどうなるか?

 大人の世界でもDX化の促進でやれアプリだ、やれクラウドだでデジタル化が進み、ついていけない大人が続出しています。

 子どもたちの間でも使い方だけで中身が理解できないと、学校の授業そのものがついていけなくなり、パソコンだけでなくその他の授業にも影響が出るようになってきます。

 一度デジタルが嫌になってしまうと、デジタルの横文字だけを聞いただけで嫌になるデジタルアレルギーになってしまいます。
デジタルアレルギーは子どもたちの未来を蝕む!?

 

 そうなるとデジタル教育への興味を取り戻すのは非常に困難です。

 

 

  得意不得意の子どもが極端に出やすい情報授業には、集団での講義式の授業は難しい

 パソコンスキル等を含めその子が「できている」という判断の軸が、テストではなかなか難しいです。

数学等は理屈を理解できてないと数式の回答が出せませんが、パソコン操作の場合は理屈を知らなくても「位置」だけ覚えて操作ができます。

 

 これ、大人の方でもかなりの数の方がいると思いますが、何となく位置で理解してしまっているので、バージョンアップで位置が変わったり、言葉が変わったりすると一切使えなくなる方いませんか?

 

 Windows10とWindows11なんてほとんど違いはないに等しいのに、ボタンの位置が変わっちゃって使えなくなるから嫌という方をたくさん見てきました。

 

 つまり、テストで合格できた事ができなくなってしまうわけです。

 

理屈を理解して行っているのか?を見極める為には相当な手間がかかってしまいます。

 

ICT教育、情報教育において1対複数の講義方式はまだまだ課題が多く、学校では個別指導は構造上非常に困難です。

 

 

  パソコン教室は個を見て伸ばす教室なので、そもそも学校の授業と密度が全く違う

 

 これが学校でのパソコン授業との圧倒的な差です。

 


パソコン教室にご興味が湧きましたHPを見て頂ければうれしいです。

 

 

 

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