撮影の仕事をしていて、ごくまれにある「大きなミス」。
それは行き先を間違えること。
以前、某業者の下請けで仕事をしていた際に、その業者は「事前確認」がいい加減なところだったので、ミスがよくありました。
たとえば、本来は「八王子の日◎閣さん」に行かないといけないのに、「柏の日◎閣さん」に行ってしまった。
これ、地名的なミス、もとい、致命的なミスです。
また、現地に行ったら、その結婚式は今日(土曜)ではなくて明日(日曜)だった、なんてこともありました。(※昔はメールとかなくて全部電話でしたから、ミスや勘違いが多く、ミスの証拠も残りません)
なので、私は婚礼関係の業者さん相手に、「日付」の話をする際には、必ず「15日 日曜日 大安の日ですね」と声に出して確認していました。3種類の要素を提示すれば、さすがに間違いはありません。
現在の音楽の仕事でも、本当は「県立ABC公会堂」なのに「市立ABC公会堂」に行ってしまった。なんていう、ややこしい名称のために間違えたこともあります。
また、同一の施設なんですが、実は一つの建物の中に「大ホール」と「小ホール」があって、そのことを聞いていなかったために、本当は「小ホール」なのに、入口から近い「大ホール」に入ってしまい、さらに、そこにいた主催者さんも、間違った業者が来たことに気づかず、「あ、写真屋さんですか? 今日はよろしくお願いします。機材はあそこにセットして下さい」とか指示を出し、気づかないまま、三脚とか全部セットして、「よしOK!」となった時に、別の写真屋が「おはようございます! スタジオ@@です!」と入ってきて、そこで間違いに気づいたり。
というわけで、この種の間違いをなくすために、私は、ホールに到着すると、まず最初に「本日の催し物案内」というサイネージ看板を見て、「あ、@@@ピアノ教室発表会って書いてある。間違いないなあ」と確認して、まずは胸をなでおろすわけです。
しかし、時々、こんなことがあります。
「ABCピアノ教室発表会」とは書いていなくて、「音楽サークル いろは コンサート」とか書いてあるんです。
念の為、ホールの事務スタッフに聞きますが、「今日はABCピアノ教室さんのイベントはないですよ」とか言われて、顔面蒼白になります。
「会場を間違えた」
「やばい!!!!」
でも、間違ってはいませんでした。
そのカラクリはこういうものでして。
今、どこの公営ホールも、抽選で当たることが難しくなっています。そう、発表会をやりたくても、いい会場を押さえることが難しいのです。「良いピアノがあるところ」「音響がいいところ」「安価なところ」「駅から近いところ」・・・好条件の会場ほど倍率は高くなります。くじ運の悪い先生もいるもんでして、どこも全滅で、「駅からバスで20分かかる、民間の狭いホール」しか借りられなかったりします。
そういう先生が苦肉の策と言いますか、本当はひとつのピアノ教室なんですが、当選する確率を上げるために、一人で2つ3つの団体を別名称で登録して、複数で申し込んで、「どれかあたればラッキー」という作戦にしている場合があるのです。
つまり、上記の「音楽サークル いろは」は、「ABCピアノ教室」と同じなんです。
事情がわかれば納得なんですが、ホールに到着して、団体名の確認をしている、こちらの身としては、その場で卒倒するくらいのショックなんで、こういう「裏事情」は事前に教えておいて欲しいです。切にお願いします。
ほんと、心臓に良くないので・・・・