仕事柄、各地のいろんなホールに行きますが、今回は、その「名称」の話題。
ホールの名称って、まずは地名が多いです。
「横浜市立港北公会堂」など。
そして「地名」以外の「愛称」みたいなのもあって、神奈川の逗子なんかだと海にちなんで「なぎさホール」とか「さざなみホール」なんて名前をつけています。
そして、一番多いのが無難な「植物や花の名前」でして。
先日行ったところも「もみじホール」という名前でしたし、「あじさいプラザ」なんてのもあります。
今回、取り上げるのは、
「亀戸文化センター カメリアホール」
というホールです。
東京の江東区にあります。
東京の「勘違いしやすい地名」というと「青梅」と「青海」が有名ですが、実は「亀戸(かめいど 江東区)」と「亀有(かめあり 葛飾区)」も間違いやすいものとして有名です。
東京の地理に明るくない人にとっては、両津さんの関係で「亀」といえば「亀有」を連想する人が多いようです。
そういう事情なんですが、もともと、「亀戸」と「亀有」は間違いやすいのに、このホールの名前は、そこに「カメリア」という名前をくっつけています。
これって、わざとでしょ?
わざと間違えるように誘発してますよね。
こんな間違いやすい名称にしたら、みんな、亀有駅に行きますよね。
実際、落語家さんのXとか見てても、「しまった! 間違えて亀有にいってしまった! 遅刻だ! 亀戸ってどこだよ!」とか叫んでいる人もいました。
出演者も間違いますから、当然、観客も間違えます。
このホールでなにかイベントがあるたびに、Xには「亀有にきたけど、カメリアホールなんかないぞ!」とパニックになっている人の書き込みが見受けられます。
ちゃんと、亀戸のこのホールに行き着いた人でも、舞台の感想を書いたブログ記事には、「亀有文化センターに行ってきました」と書いてあったりします。
とにかく、もともと「亀戸」と「亀有」は間違いやすいのに、そこに、さらに「カメリア」という名前をつけてしまった。
この命名者のセンスに脱帽です。
(馬鹿だよね)
このため、このホールでの興行では遅刻して客席に飛び込んでくるお客さんが毎回いっぱいいるそうです。(亀戸と亀有は電車3本で40分くらいかかります)
ちなみに、この春開通する「新北陸新幹線」の敦賀駅。
在来線・ハピラインふくいが1~7番線、新幹線ホームが11~14番線、在来線特急ホームが31~34番線という番号の振り方になっています。
これは、「12(じゅうに)と20(にじゅう)を聞き間違えてしまう可能性があるので20~29という数字は使わないようにした」とのことです。
このように「間違えないように気を使う」ところもあれば、「カメリア」という名前をつけてしまうところもある。なんとも不思議なもんです。