去年の秋。近所の運動公園で、大掛かりなイベントが開催されました。ものすごい人数のお客さんが集まるため、ここにはもともとトイレ施設はあるのですが、そこに、さらに「仮設トイレ」も設置されました。

飲食物の出店もたくさんあり、いろいろと飲み食いしたため、便意を催し、仮設トイレに行きました。

 

でも、その仮設トイレの男性用の便器、和式だったのです。

 

 

私、腰が悪いので、和式だと用を足せません。

 

女性用のほうを見ると、仮設トイレが3個あるのに、そのうちの1個にしか行列ができていません。話を聞くと、残りの2個はやはり和式で・・・  「和式じゃ嫌」と考える人が1個だけの「洋式」のほうに並んでいたのでした。

 

この公園、もともとあるトイレの中の個室も和式オンリーなので敬遠し、結局、自転車に乗って、急いで自宅に帰って、自宅のトイレに入りました。

 

 

さて、元日に発生した能登大地震。この避難所でもトイレが大問題になっていて、仮設のトイレが設置されていますが、これも「和式」が多いそうで、「和式では無理」という避難民の悲鳴が聞こえているそうです。

足腰の悪いお年寄りが多数入っている避難所なのに、なんで、和式のトイレを持ってくるのでしょうか?

 

サンドイッチマンさんが寄付した立派なトイレ(もちろん洋式)のことがニュースになってました。あの種の立派な「トイレカー」は、鎌倉市も持っていて、全国に、あることはあるそうですが、その数は非常に少ないそうです。

日本は地震大国なんですから、全自治体で、それ相応の数のトイレカーを保有しておくべきだと思います。災害が起きれば、その自治体へすぐに送り、そして、平常時は上記のイベントとかでも積極的に使用すればいいと思います。

オスプレイとかミサイルとか、そんなものにお金を使うのなら、こういう防災用品にお金を使いましょうよ。

 

この件、学校写真とか発表会の写真を撮っている自分としては、けっこう身近です。

 

というのも、古い公共施設って、いまだに「和式トイレ」が多いのです。

横浜市内の某市民センター。ピアノ発表会などでよく行きますが、ここのトイレはとても大きく、男性用トイレの中に、5箇所の個室があります。でも、そのうちの3室が和式です。

今の日本って、若い人は「生まれた頃からずっと洋式トイレで育ってきているから和式が使えない」って人ばかりですし、和式に慣れている中高年であっても、「足腰が弱くなって和式が使えない」って人が多く、とにかく、和式では困る人ばかりなんです。

それなのに、「5室のうちの3室が和式」って、ひどくないですかね?

 

おまけに、そこのトイレ、入り口にドアもなく、「廊下を歩く人から、トイレ内が丸見え」というおかしな構造でして。

立ちションしている男性の局部も、廊下から見ようとすれば見える、という、ひどい設計なんです。

仕事柄、いろいろな学校にもいきますが、学校もいまだに和式の個室が多く、「洋式で育ってきた子どもたちには事実上ほとんど使われていない」という状況です。さっさと全部洋式に変えましょうよ。

 

そして、今、遠足とか修学旅行のコースを決める際、出かける場所のトイレは洋式なのか和式なのか?が重要なチェックポイントになっているそうです。

山などのハイキングコースでは、トイレが非常に重要ですが、場所によっては貧相なトイレ設備しかないところも多いです。そういうところが「和式オンリー」だと、今は、「そこには行かない」と判断するそうです。

 

 

能登大地震に話を戻しますが、東日本大震災で「トイレの重要性」は十分に認識したはずなのに、いまだに、避難所でのトイレに苦労している日本って、「何も学習しないアホな国」としか思えません。

自民党議員さん、しっかりしてよ。あなたがたも高齢者ばっかりで、和式トイレの苦痛、理解できるでしょうに。。。。