落語が好きで、けっこうあちこち高座を見に行ってるつもりなんですが、実は、恥ずかしながら。落語定席である「国立演芸場」には行ったことがなく・・・・・ そのうちに「23年秋に取り壊し」ということになりまして。「これは行かなくては」と思い立ち、この前行ってきました。そんなに古いとは思わなかったのですが、壊しちゃうんですね。もったいない気もします。

 

さて、この前の笑点でも放送してましたが、落語芸術協会さんでは、今回、3人の新真打ちが誕生しました。

3人全員の高座を見ることができたので、ちょっと感想を一言。

 

①桂翔丸さん

師匠もそんなに面白くないんですが、この人も面白くなかったです。「新古典」ということなんですが、ひねりもたいしたことなく・・・・ なにより、喋りがヘタで噛みまくりで、聞き取りにくくてしょうがない。披露興行ということで、「緊張」や「疲労」で大変だったのかもしれませんが、真打ちがあんなにカンではだめでしょう。

評価50点

 

②春風亭吉好さん

「オタク落語」ってことなんですが、自分もマニア気質があるので、わからないでもないものの、そもそも、話が面白くない。特別、話術がうまいでもなく・・・・ う~ん

 
評価55点
 
 
 

③柳亭明楽さん

う~ん、名前が「明るくて楽しい」なのに、顔も雰囲気も暗い。古典落語だけなんだけど、うまくもないし、面白くもない。なんだろう、真打ちの資格はないと思います。
 
評価40点
 
厳しすぎますかね? 去年の「春風亭昇也さん」なんかは、「うまいなあ。これは真打ちの価値がある」って思わせましたけど、今年は全員だめな気がします。
「それなりの年数を経たから自動的に真打ち昇進」って、よくないと思います。
 
いっぽうの落語協会は、らん丈さんという実力のある人が、ゴボウ抜きで真打ち昇進します。やはり、実力の世界なんだから、実力を評価すべきでしょう。
 
 
ところで、明楽さんの師匠である「柳亭楽輔さん」なんですが、この人、「新宿末広亭」には、ある事情で出演しない落語家さんだそうでして。おそらく席亭さんとなんらかのトラブルがあって「出入り禁止」になっているようなんですが、いくら調べても詳細がわからないんです。そのため、自分の弟子の「真打ち披露公演」なのに、新宿では、師匠の楽輔さんが「師匠の挨拶」の高座に上がらないんです。(代わりに兄弟子の小痴楽さんが出ている)
これって、なかなか珍しいことでして、ちょっとびっくりしました。
 
まあ、「出入り禁止」といえば、落語芸術協会さん全体で、上野の「鈴本」さんには出られないことになっています。これも過去の喧嘩が原因で、その時の当事者の桂米丸さんがまだ存命ですから、もうしばらくは、出入り禁止状態だと思います。
(※出入り禁止といっても、演芸場側からというよりも、協会のほうから、「お前のところには出てやらない」と言ったみたいですけど)
 
 
ここで、我々カメラマンの世界での出入り禁止なんですが、けっこうあるものでして。
この前も、「横濱みな◯とみら●大ホール」に行った際、話を聞いたのですが、クラシックの演奏の本番中に、シャッター音をさせまくったカメラマンが出入り禁止になったそうです。まあ、このカメラマンが悪いので、この人が出入り禁止になるのは構わないんですが、こういうトラブルのあとって、他の真面目でマナーを守っているカメラマンも含めて、「こういう撮影方法で過去にトラブルを起こした人間がいるから、この撮影方法は一切禁止にする」といった決まりができちゃうのは困ります。真面目なカメラマンにまで迷惑をかけないで欲しいです。でも、まあ、とにかく、会場側に迷惑のかからないように、常日頃から神経を使わないといけません。
 
上記の例は「会場側が決めた禁止」ですが、今、悩んでいるのは、カメラマン側から決める、「このホールでの撮影はやらない」という「出入り禁止」のことです。
 
会場の構造の関係で、「ものすごく撮影がしにくい」「一流のプロが行ってもうまく撮影できないことがわかっている」「うまく撮るのはものすごい体力が必要」「特別な道具がないとうまく撮れないのだが、その道具を当事務所は持っていない」など、そういう事情で「この会場では撮影したくない」というところがあるのです。
 
特に、「背の高い脚立に登らないと撮れない」なんていう会場では、うちの事務所は自動車がないため、脚立を持ち込めないし、「高所恐怖症なので高い場所は怖い」という事情で、やめさせていただきたいことがあります。
何年もやっていると、そういう会場のリストアップもできているわけでして。特に体力面では、加齢とともに衰えるばかりなので、無理がきかなくなりました。
 
そういうわけで、自主的な「出入り禁止」の会場をいつくか決めようと考えているところです。
 
今後、撮影のお申し込みをいただいても、「え? @@@ホールですか? すいません、うちはそこでは撮れないんです。ごめんなさい」とお答えすることもあるかもしれません。大変申し訳ありませんが、なにとぞご了承下さいませ。