今回はちょっとマニアックな「用品」の話題です。
「舞台関係のカメラマンの必需品」とか書くと、「あ、パーマセルですか?」とかおっしゃる人もいるかと思いますが、私が必需品としているのは、「反射バンド」というものです。
品物は110円で買える安価なものです。
実は、カメラマンって、全般的にそうなんですけど、「黒子」です。目立っちゃいけません。
昔、某湾岸の高級ホテルで、「ゲッツ!」のダンディさんみたいな派手なスーツを着たブライダルカメラマンを見かけて腰を抜かしたことがありますが、普通のブライダルカメラマンは黒スーツが普通です。そして、我々、ステージ関係カメラマンは、シャツも真っ黒を着て、完全に黒子に徹します。
カメラ機材も基本、黒いものばかりです。
先日、「足が疲れるので、楽なものがいいだろうと思って、ナイキのエアーなんとかを買って撮影した」ことがありますが、靴の上部分は黒ですが、底部分が白くて、それがピアノの側面に反射して映り込んでしまう、という失敗をしてしまいました。
やっぱり、全部黒くないとだめですね。
さて、そんな「黒づくめの服」を着て「黒のカメラバッグ」を持って、撮影現場へ往復するわけですが、これが、「交通安全」的には、けっこう危険なんです。真っ黒ですから、闇夜のカラスになってしまいます。
夜間、車からほとんど認識できません。おかげで、車にはねられそうになったことがあります。
そのため、防衛策として、上記の「反射バンド」を購入しました。カメラバッグに取り付けたり、歩いている時は腕に巻き付けたり、数個を使用して、車とか自転車のライトに反射して光るようにしています。交通安全のために。これ、小さくても、けっこう派手に光るので安全です。
また、私の自宅周辺は横濱の中心街なのに、街灯が少なく、夜道が暗いため、小さなライトを点灯した状態で歩いています。ライトはステージ関係の仕事をしている人だったらみんな持ってるので、それを使います。(暗い場所で、カメラの操作をしないといけないため必需品です)
とにかく、撮影中は目立たないように努力しますが、夜の帰り道は、目立つように努力します。交通事故で死にたくないですからね。
なので、「反射バンド」も一種の、撮影用機材ということになります。とにかく必需品です。
※夜間に目立つものというと、「レジ袋」も有効です。白くて面積が大きいですから、目立ちます。ですから、仕事帰りにコンビニやスーパーで買い物をする際は必ずレジ袋をもらって、これをぶらさげながら帰ります。