「学校写真」とか「婚礼写真」が長かったせいか、「集合写真」に関してはけっこう強いこだわりがあり、常に「きちんとした、いいものを撮りたい」と思っています。

 

最低限として、「全員の顔がちゃんと出ているものを撮る」という決まりがあるのですが、時々、これを「お客様側から否定されてしまう」ことがあるのです。

 

「すごい参加人数の集合写真」を、ちゃんとしたひな壇とか階段とかの施設がないところで、短時間で撮ってくれと言われた場合などに、そういうことが起きます。

 

こっちとしては「全員の顔をとにかくちゃんと出るように」と思って、背の低い人を前にしたりして、あれこれ苦労して並べているのに、「そんなの適当でいいんだよ。ちゃちゃっとすぐに撮ってくれ」とか言い出す主催者がいるのです。

 

主催者がそう思っていても、参加者の立場で考えれば、「自分が写っていない集合写真」というのは非常に悲しいものです。

「ちゃんとしたプロカメラマンが来ていた」のに、顔が隠れた写真を撮られたら、その人はがっかりすると思います。

 

なので、「適当でいいんだよ!」と主催者が言っても「そういうわけにはいきません」と、ちゃんとしようと努力します。

でも、それが主催者には気に入らないことになる場合は少なくなく・・・・・・・

 

翌年以降、お声がかからなくなります。

 

こういうのって、商売としてはいけないことかもしれませんが、うちの場合、個人事務所ですから、他の社員に迷惑をかけることもありません。「嫌われたならしょうがない」と諦めます。そういう、わがままを通してもいいんじゃないかと思っております。

 

融通が利かなくてすいませんが、ご了承下さい。

 

 

それから、「プロなんだから、どんなことにも対応してくれるだろ」とか思ってる人がいますが、プロだからこそ、「できないことはできない」とはっきりお答えしてしまいます。

 

なので、「@@ホールで、***のイベントをやって、120人で集合写真を撮って欲しい」なんて依頼があった場合に、そのホールで、過去にそういう写真を撮ろうとして「無理だった」経験がある場合は、申込みの受付時点で「それは無理です」とか回答してしまいます。

 

「プロのくせにひどい」とか思われるかもしれませんが、プロゆえに「無責任になんでもできると答えてしまう」ことはしませんので、ご了解下さい。

 

そういう意味で、カメラマンのほうから決めている「出入り禁止会場」というのは何箇所かあります。