地元横浜で寄席演芸を見たい。
コロナ我慢も耐えきれず、久しぶりの横浜にぎわい座へ。
過去に寄席(浅草演芸ホールなど)で何度も見ている「ロケット団」と「宮田陽・昇」の2組で開催される、ちょっと面白いステージ。
二組とも大好きなので、「これは見たい」と思ってチケットを予約。
行ってきました。
お客さんは100人くらいかな? このマニアックなイベントにしては入ってるほうじゃないでしょうか。
今は、「間隔を開ける」という制限がないので、自分の真後ろにもお客さんがいたけど、まあ、うるさい男女で喋りっぱなしでした。
コロナが爆発してるんだから、気を使って欲しい。客には高齢者も多いし。
さて、幕が上がると、まずは4人が出てきて「オープニングトーク」。
生の演者を近距離で見るという、「やっぱり舞台はいいなあ」という感覚に浸る。
ほとんどが楽屋ネタみたいな身内の話ばっかりで、寄席だったらブーイングの嵐だと思うけど、今回の客はみんな「ファン」だから、すごくウケてた。初めて聞く話も多く、ほんと面白かった。
これが盛り上がって、かなり、長い「オープングトーク」になってしまった。
さて、次は本番、「ロケット団」の漫才。まずは、15分程度。これはだいたい、いつもの寄席と同じ内容で、「大谷」の話。
安定の面白さで爆笑。
ロケット団三浦さんは山形出身なので、昔は、客席に向かって「山形の人いますか?」って聞くのが定番だったんだけど、今はやらないので、山形県関係者としては、これが寂しい。
次は、「陽・昇」の漫才。これは30分ほど。
30分の漫才は、こっちは初めてなので、どうするのか興味津々。
最初は、寄席と同じ、鉄板の「日本地図」のネタだったが、後半は、「落語を漫才で再現する」というネタ。
これ、「落語が主役」である寄席では絶対にできないネタなので、面白かった。
「宮田陽・昇って、意外にやるなあ」と感心し、評価を上げた。さすがベテラン、うまい。
休憩後、「ロケット団」の2作目。今度は30分の長丁場。
得意の時事ネタが少なく、最近得意の「シュール」「不条理」なネタが多かったが、いくら、ファンといえども、ついて行きにくい。正直、グルメレポーターの話はつまらなかった。
想像するに、「放送コードのない、舞台で、時事ネタを好き勝手に言いたい放題やろう」というのがロケット団の持ち味なのに、直前に起きた「元首相の事件」で、自粛ムードになってしまった気がする。
ファンだけ集まった独演会みたいなものだから、あの事件など気にせず、言いたい放題やりまくって欲しかったんだけど、やっぱり、自重しちゃったのかな??? 時事ネタが封印され、 切味悪かった。ロケット団の「底力」は見られなかったな。
でも、漫才だけ2時間聞くというのは、いい経験で、とにかく、生の舞台を見れた喜びで気持ちよかった。
やっぱり、演芸は生ですな。
(でも終演後外に出たら、土砂降りでした・・・・ 大きい傘を持ってくるべきだった)